- テーマ
- 極楽寺から坂ノ下・長谷を歩く
- 日時
- 2024年3月29日(金曜日)14:00~17:00
- 参加者
- (散策)平井、金井、仙頭、菅原 (懇親会)平尾、大山、尾城 計7名
- 散策ルート
- 極楽寺 *1 →月影地蔵 →熊野新宮 →成就院 *2 →(極楽寺切通)→虚空蔵堂 →星ノ井 →(権五郎力餅にて買い物)→(長谷食堂にて小休止)→収玄寺 *3 →御霊神社
1. 極楽寺にて
朝方まで続いた低気圧による強風と雨は午後にはすっかり上がり、我々が歩き始めた2時には、この写真のような気持ちの良い青空になりました。今回は勝手知ったる極楽寺 ー 長谷地区を歩くということで、スタート地点の極楽寺に集まったのは平井さんと仙頭さん。
菅原のガイドで極楽寺境内、稲村ヶ崎小学校から月影地蔵と歩きました。極楽寺は真言律宗の僧、忍性により開山されました。昔から医術に秀でた寺ということで、今でも薬を調合した際に使われた石臼が境内に置いてあります。それにしても月影地蔵から鎌倉山に抜ける道を知ったのは散策の大収穫でした。そのうちにバイクで走破したいと思います。
2. 成就院にて
極楽寺の切通しの一番テッペンに位置するのが「成就院」、真言宗のお寺で聖徳太子を祀る大変高位の寺です。ここまで登ってくると由比ヶ浜、材木座海岸が一望の元に見渡すことができて、北条氏を倒そうとする新田義貞の軍がこの地で北条氏と大合戦をしたとの記録があります。守り強固なこの切通から鎌倉に入ることを諦めた新田軍はその後稲村ヶ崎の海岸で北条氏を打ち負かし、鎌倉幕府は倒れたのです。
ここでゲストの金井さんと合流、その後江ノ電長谷駅近くの「長谷食堂」にて平尾さんと合流、グループはだんだん大きくなって行きます。なんか桃太郎の鬼ヶ島征伐の話、次々に味方が合流してゆく様を思い出しました。ところで、成就院を下り、長谷に向かう途中に五霊社と書かれた石碑がありますが、その石碑の場所が権五郎力餅店です。一同、店内に入り草餅ベースの力餅を購入。よもぎを使った季節限定の力餅で、すぐに売り切れますが、この日は幸い購入することができました。全くの手仕事で、力餅と書きますがベースは餅ではなく、求肥です。従い、生産は1日に売れる量しか作りません。普段は白肌ですが、3月4月はよもぎを使った緑色の草餅ベース。餡子が実に美味しいです。
3. 収玄寺
あまり立ち寄る人もない、江ノ電長谷駅から徒歩2分のところにある割と珍しい寺です。元々は、日蓮の龍口寺法難の際に身を投げ打って日蓮を助けた鎌倉武士 四条金吾頼基の邸宅でした。境内に立つ東郷平八郎の書になる石碑が有名です。鎌倉には人通りの絶えない通りにも、ほとんど知られていない寺がたくさんあります。この収玄寺は寺としては新しく大正時代に寺となりましたが、これは日蓮宗派だった東郷元帥に肖ったものだと私は考えています。
府中市には東郷寺という日蓮宗の寺がありますが、これは東郷平八郎の別荘跡に昭和になって作られたお寺です。軍国主義が強まる中での東郷を利用した国粋主義的な風潮が、ここ鎌倉にも色濃くその影を落としていた時代です。
懇親会 ー お店探訪・Capio
3時間ほどの散策の後は、いよいよお待ちかねの懇親会。鎌倉会では、歩いた地域にあるお店を探訪します。今回は散策会最後の地点である御霊神社入り口のすぐそばにある南イタリア、シチリア料理の『Capio』さんにお邪魔しました。
元々阿佐ヶ谷でお店をやっておられたとのことで、イタリア料理歴は古く、開業前はプーリア地方のレストランで修行されたともオーナーシェフは話してくれました。料理はこんなものがあるのか、と思うくらい珍しいものを次々に出してくださり、ワインもブランドに囚われる事なく、シチリア、南イタリアの嬉しい地ワインをいろいろ取り揃えておられます。5星をつけられる名店だと思います。17時半からスタートした懇親会が終了したのは21時。懇親会長時間居座りの記録を達成しました。参加いただいた皆さんから満足だったとの感想を伺い、事務局はほっといたしました。
以上(菅原 信夫)