粋山会3月定例山行
筑波山梅林と古道

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登山日3月2日(月)曇り
山 域「筑波山」標高877m
参加者立石、真弓、三木、柳瀬、蒲生 5名。(敬称略)
筑波山梅まつり

筑波山は粋山会でも何度か登っているが、今回は、中腹(標高250メートル)に広がる梅林を鑑賞し、地元の人から教わった古道を探索することにした。

TXつくば駅に集合し、朝8時50分発のバスで出発する。筑波大学や国公立研究所がある広大な学園地区を過ぎると田園風景に変わり、男体山と女体山の秀麗な双耳峰が目の前に現れる。9時30分筑波山神社前に到着、早速、車道を戻って梅林に向かう。

梅林入口には大きなカメラを構えた大勢の人が列を作っている。尋ねると、バードウオッチングの最中とのこと。挨拶をして、邪魔にならないように梅林に入る。

季節は初春、丁度満開の梅花が咲き誇る山道をゆっくり進む。白梅に紅梅も彩りを添え、梅の香りがそこはかとなく漂う。平日なので人がそれ程多くないのも嬉しい。小高い所に建つ四阿から梅林を展望し全員の写真を撮る。暑くも寒くもなく、微風が何とも心地良い。防寒着を脱ぎ、山麓を巻くように進み、いよいよ古道に分け入る。

登山道は整備されているが、石がゴロゴロしており、次第に急になる。息が上がり、喘ぎながら杉林の中を30分程登ると漸く平坦な道に出る。そこで休憩をとり、飲物と菓子で一息つく。

登山道は、そこから本格的となる。鬱蒼とした杉、ブナ等の樹木に囲まれた山道は、シジュウカラの声がときどき聞こえるだけで、静寂に包まれている。しかし、急坂の連続で大きな石や岩を這い上がり、樹木にしがみつきながらを登る行程は厳しい。途中、何度も歩みを緩め、呼吸を整え、分かり難い登山道を確認する。古道に相応しく、野趣のある自然がそのまま残り、常陸国風土記に記録されている 「かがい」 の跡と思われる所など筑波山の古い歴史を感じる。

登山開始から約1時間半、パアーと視界が開けて尾根道に出る。そこからも急坂や岩を登る道が続くが、シラカシの樹林は明るく、男体山の頂も見えて、気持ちも明るくなる。展望のある石の広場で休憩をとった後、屹立する大きな岩壁を見ながら30分近く登ると、漸く 山頂付近を一周する「自然研究路」に到達した(12時10分)。 ここまで登れば、男体山頂まで後一息である。 「ああ疲れた!」 と思わず声が出る。

予定を変えて、自然研究路を少し下った見晴らしが良い場所で、昼食をとることにした。曇り空で遠くまで見えないが、開放感に包まれて食べるおにぎり・サンドイッチは美味しい!
 
12時45分出発。 自然研究路の途中にある四阿で、(筑波山の自然研究ではなく)「将棋」を楽しんでいる3人組と出会った。おそらく我々と同じような道を登ってきた地元の人なのだろう。和やかに挨拶を交わして、男体山頂を目指す。

男体山頂到着12時55分。 伊邪那岐命を祭る山頂の神社で筑波山登山への感謝を捧げ、全員の写真を撮ってもらってから下山する。

神社の裏から険しい岩石を下りて自然研究路に戻り、御幸が原に向かう。間宮林蔵が出世を祈ったと伝わる 「立身石」を過ぎて13時21分 御幸ヶ原に到着。 小休止し、靴紐を締め直してから女体山に向かう。

女体山頂到着13時41分。 山頂には伊邪那美命が祭られ、粋山会全員の健康と安全を祈る。女体山の山頂は狭く、前方は切り立った崖になっている。いかにも滑りそうで怖いが、関東平野を360度見渡せる。

この日は曇り空のもと霞ヶ浦が文字通り霞んで見えた。交代で景色とスリルを堪能した後、『日本百名山877M』 の石碑の前で全員の集合写真を撮ってもらう。

女体山の登山道は良く整備されているが急なので気が抜けない。岩石を鎖、ロープ、岩の凸部につかまりながら慎重に下っていく。 「大仏岩」、「北斗岩」、「裏面大黒」、「出船・入船」、「陰陽石」と名付けられている奇岩・巨石群が次々と現れる。なかなかに険しいが、面白くもある。

最後に 「母の胎内くぐり」 と呼ばれる神秘感が漂う洞窟を通ると、「弁慶の七戻り」に出る。屹立し岩石の間の狭い隙間から巨岩が今にも落ちてきそうで、何度通っても、思わず頭上に眼が行く。

そこを抜ければ弁慶茶屋跡と呼ばれる展望台だ(14時15分到着)。新しい四阿が建っており、何人かの登山客が、景色を眺めながら休憩している。我々もリュックを下ろし、明るい空を見ながら一息いれた。

ここで筑波山神社への道と分かれ、ロープウェイの発着所のある 「つつじが丘」へ最後の下りを開始する。「おたつ石コース」と呼ばれる登山道は歩き易く、順調に下る。次第につつじが丘のレストハウスが見えてくる。途中でシベリアン・ハスキー2頭とアラスカン・マラミュートの大型犬を連れた若い男女のグループとすれ違う。「これから犬連れで頂上まで登るのだろうか」 と余計な心配をしながら歩を進めると広々とした広場に出で、霞ヶ浦が大きく見える。終点はもう直ぐだ。

つつじが丘到着 15時5分。筑波山京成ホテル 「天空の湯」で汗を流して、16時発のバスに乗る。 16時50分到着。つくば駅前の居酒屋で、全員ビールで乾杯。本日の山行きのあれこれを話しながら、地元の熱燗と和食を楽しんだ。

以 上(蒲生邦道)

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