| 日 時 | 3月30日(月)12:00~15:00 |
| 講 話 | 「挑戦」「先駆者」「異文化での経験」 |
| 講 師 | 村上雅則氏 日本人初の大リーガー |
| 場 所 | 慶應義塾大学萬來舎 |
| 参 加 | 12名 |
今回の会合では、日本人初の大リーガーである村上雅則氏をお迎えし、その波瀾に満ちた歩みを直接うかがう、たいへん貴重な機会となりました。
山梨県大月市に生まれた村上氏は、猿橋中学から法政二高へ進み、1961年には春の選抜大会に出場。若き日に単身アメリカへ渡り、サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下の1Aフレズノでの挑戦を皮切りに、ついにメジャー昇格を果たします。そして、日本人として初めてメジャーのマウンドに立ち、同年9月には歴史的な初勝利を挙げました。

当時の大リーグは、いまだ人種の壁が色濃く残る時代。「マッシー・ムラカミ」と親しまれながらも、異国の厳しい環境の中で自らの道を切り拓いた経験は、私たちに深い示唆を与えるものでした。
2年間のメジャー生活を経て1966年に帰国後は、南海ホークスをはじめ、阪神、日本ハムでも活躍。日米をまたいだその軌跡は、まさに先駆者の名にふさわしいものです。
講話では、野球人生のみならず、人との出会いや挑戦することの意味について、率直で力強い言葉が語られました。昼食をはさんでの質疑応答も活発に行われ、終始和やかな雰囲気の中にも、参加者それぞれが大きな刺激を受けた、実り多い3時間となりました。
「初めて道を切り拓くこと」の重みと価値を、静かな迫力とともに体現される村上氏の姿は、今なお鮮やかに心に残っています。
以 上(小林慎一郎)