第3回 生成AI活用工房の集い

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『習うより慣れろ』
”Practice makes perfect.”
”La práctica hace al maestro.”

日時2025年7月1日(火)10:00~12:00
場所スタジオ751 と Zoom
参加リアル(敬称略)石澤泉、大崎晃久、木口利男、小西明子、小林慎一郎、矢島健児、柳澤達維、山崎宏、横山英樹、森川紀一
Zoom 岩佐俊明、木村薫、新庄正彦、西村美奈子、瀧田正勝、保坂洋
課題課題1
DFの会員増強ならびに会員満足度向上施策の作成(2つ以上のAIを使い別けながら)
課題2  
昔話『桃太郎』を、犬、猿、雉の立場で、著名な作家(例星新一、野坂昭如、司馬遼太郎等)が書いたらどのような物語になるか実証
課題3
ご自身の文章(メンバーズエッセーに発表したもの等)の評価をさせる
課題4
資料を基に音声で要旨をまとめるGoogle NotebookLMの操作

本会合では、第3回生成AI活用工房として、生成AIの具体的な活用方法と、それぞれのAIツールの特性を体験・議論することに焦点が当てられました。主な課題は以下の通りです


・狙い: 調査から案内文作成までの過程を通じて生成AIが利用できる分野を実感する
・ヒント: 組織の事情、風土を知らない新入社員に仕事を依頼する時の指示を思い出す
・最終成果物: 魅力的な案内文と適切な挿絵

  • 横山:DFの課題整理、ターゲット層、既存ツールの強化、新規チャネル開拓(大企業の退職予定者向けなど)、入会ハードルの引き下げといった多角的な提案をAIから得られたと報告しました。
  • 木口:魅力的な案内文とイラスト作成を試みたものの、画像生成がうまくいかなかったことを共有しました。
  • 柳澤:短いプロンプトでパンフレット形式の増強策が自動生成されたことに驚きを示しました。AIがDFについて自律的に調査・分析している様子が見られました。ただし、画像生成には課題があったようです。
  • 大崎:Gemini 2.0が自身の求める内容に最も近い結果を出したと述べ、具体的なメッセージ、イベント開催、入会特典、広報方法、専門チームの設置といった提案がなされたことを報告しました。
  • 新庄:Perplexityが比較的無難な分析結果を出し、Google AI Studio では写真風の挿絵が生成されたと報告しました。AIの「温度(Temperature)」設定により出力の創造性を調整できるという森川氏の補足がありました。
  • 保坂:Google Studioでチラシ作成を試みたが、残念ながら実用的な画像は生成されなかったと報告しました。Notebook LMにはDF関連のソースを入力し、項目ごとに文章は出力されたが、再構成が必要であると述べました。
  • ディープリサーチの活用についても触れられ、DFの魅力や行動計画を具体化するために有用である可能性が示唆されました。
  • AIツールの比較では、GeminiやChatGPTが情報収集に適しているとされ、ChatGPTとGoogleのエコシステム(Gmail、Drive、Spreadsheet連携)のどちらを主軸に使うかについて議論されました。Google Apps Script を使った自動化の例も共有されました。
  • 石澤:AIに複数の役割(例:マーケティング担当、現状とのつながり担当、イベント担当)を与えてブレインストーミングさせる方法が提案され、多様なアイデアが得られる可能性が示されました。
  • 瀧田:ハイスペックという曖昧な指示ではAIのアプローチが明確にならないという指摘を受けたと報告し、AIが具体的なアクションプランを提示する一方で、意図しない画像生成に方向転換してしまった経験を共有しました。
  • AIの進化が速く、特定のAIと付き合い続けることの重要性、またAIが「人間関係」のようにやり取りを記憶し、精度を高めるという意見も出ました.

  • 質問者の立場を変えると、回答が変わることを実感する
  • 犬、猿、雉の立場で、著名な作家(例:星新一、野坂昭如、司馬遼太郎など)が書いたらどのような物語になるか実証
  • 文章に合わせた画像の作成
  • 大崎:北方謙三風のハードボイルドな桃太郎物語を披露し、犬、猿、雉がそれぞれ自身の視点から桃太郎を客観的に描いている点が特徴的でした。
  • 保坂:詩人・金子みすゞ風に犬の視点から書かれた桃太郎を提示し、素朴で優しい言葉遣いが特徴的でした。
  • 木口:藤子不二雄風の桃太郎物語を披露し、登場人物をドラえもんのキャラクターに例え、未来的な鬼ヶ島や宇宙人の鬼といったSF的な設定が特徴的でした。
  • 岩佐:松本清張風の桃太郎をCopilotで作成。物語は陰鬱で、鬼の真の姿や正義への問いかけがなされるなど、社会派ミステリーの要素が強調されていました。
  • 新庄:宮部みゆき風の桃太郎を試作。Google AI Studio では、社会の歪みをテーマにした複雑なストーリー(例: 心に闇を抱えた桃太郎、差別された鬼、それぞれに問題のある仲間たち)が生成され、AIのアレンジの幅広さに驚きが示されました。
  • 山崎:三島由紀夫風の桃太郎を試作し、AIが三島由紀夫の作風や価値観を正確に捉え、深く哲学的な物語を生成したことに感銘を受けたと述べました。AIが人間の秘書やスタッフのように使えるレベルに達しているという見解も共有されました。
  • 横山:安部公房風の桃太郎をChatGPTで作成し、シュールな雰囲気と一貫性のある挿絵が生成されたと報告しました。ただし、AIが生成する画像はツールによって一貫性が異なることが指摘されました。
  • 柳澤:ビートたけし風に雉の目線で書かれた桃太郎を披露。全体的に斜に構えた視点で、鬼を悪としないなど、多くのAIが生成した物語に共通して「暗い」「英雄ではない」といった傾向が見られたことが議論されました。AIが現代社会を反映している可能性が示唆されました。

  • 好意的な評論家の立場で良いところを褒めてもらう
  • 辛口な評論家の立場で悪いところの指摘と改善点の指摘を依頼する
  • 文体を変換させる(敬体文の場合常体文へ、或いはその逆、または文語体へ)
  • 多くの参加者が自身の文章をAIに評価させた経験を共有しました。
  • 瀧田:自身の文章が「長すぎる」「ポイントが多すぎる」という昔からの指摘をAIから受けたことを報告しました。AIはインドネシア語と日本語の関係など、文脈をよく理解していたとのことです。
  • 保坂:教育への提言書を評価させ、好意的な評価は自己満足を刺激し、辛口な評価では「文章が長すぎる」「要点の繰り返しが多い」といった具体的な指摘を受け、プロンプトの工夫の重要性を再認識しました。
  • 新庄:自身のプレゼン資料を評価させ、辛口な評価が今後の手直しに非常に有用であると感じたことを述べました。
  • 岩佐:自身のオーラルフレイルに関する文章をAIに評価させ、好意的評価では「希望と行動の炎が込められている」、辛口評価では「要点の繰り返しが多く冗長」「論理的説得力に欠ける」といった具体的なフィードバックがあったことを共有しました。
  • 大崎:即興で書いたエッセイを評価させ、「歯の浮くような褒め言葉」と「冷徹な欠点指摘」(例: ウォーキングからゴルフ練習への abrupt な話の転換)があったことをユーモラスに共有しました。
  • 山崎:AIが「耳の痛い」コメントをくれる貴重な相手であり、まるで秘書やスタッフのように、信頼できるパートナーであると述べ、プロンプトに「愛」を込めることの重要性を強調しました。
  • 木口:複数のAI(GPT 4.1、OpenAIのモデル、Gemini)で試したが、Geminiは途中で停止したと報告。AIによってベタ褒めと箇条書きのように具体的な指摘といった出力形式の違いが見られたと共有しました。
  • 横山:AIの辛口な指摘を基に文章を修正することで、自分では書けないほど質の高い、簡潔で美しい文章が生成された経験を共有し、この使い方が非常に有効であると述べました。

  • NotebookLMは資料を音声にして開設する生成AI
  • 自身で作成した「文書」か「プレゼン資料」をNotebookLMに入力として試す
  • NotebookLMはWord文書、PPT文書を受け付けないため、事前にPDF文書に変換する
  • 試す機能: マインドマップ、音声概要、学習ガイド、よくある質問、ブリーフィング・ドキュメント、タイムライン。
  • 保坂:30枚のパワポ資料をPDFに変換してNotebookLMに入力し、マインドマップ、音声ガイド、FAQなどがスムーズに生成されたことを報告しました。
  • 新庄:自身の日本文化研究会の発表内容をNotebookLMに入力し、音声概要の質の高さに感銘を受けました。ビジネスにおけるプレゼン資料や想定問答集作成への応用可能性が示唆されました。
  • 柳澤:長文の資料の音声ガイドが短時間で要点をまとめる能力に優れていることを評価しました。特に、人の書いた興味のない資料を読むストレスを軽減できる点が有用であると述べ、息子へのアドバイスにも活用した例を共有しました。
  • 大崎:音声ガイドでAIがキャッチーなワードや固有名詞の読み間違いをすることがあると指摘し、ルビ(ふりがな)を振るなどの対応が必要であると述べました。
  • 岩佐:NotebookLMが生成した音声ガイド(男性と女性の声)が、自身のオーラルフレイルの文章をより分かりやすく伝えた経験を共有しました。
  • 森川:NotebookLMを使って企業の紹介資料を音声化することで、説明が格段に楽になる可能性が示唆されました。

  • 究極のプロンプト: 「下記の情報を全て、網羅的構造的に要約してください。内容は絶対に省かないようにすること」というプロンプトを使用することで、AIが内容を省略せず、綺麗な文章にまとめることができると紹介されました。
  • Deep Researchの利用: ファイル(例: 血圧データ)を読み込ませることで、AIが分析し洞察(インサイト)をコメントとして提供する機能が紹介され、非常に有用であると強調されました。
  • Temperature(温度)パラメータ: AIが生成するテキストの「創造性」や「予測不能さ」を調整するパラメータで、次回以降の課題として試すことが提案されました。
  • NotebookLMの議事録作成: 音声データのみでの議事録作成は難しいが、事前に作成されたレジュメや目次と音声を組み合わせることで、精度の高い議事録が生成できることが共有されました。
  • Google Form/Apps Script作成: Google Form や Google Apps Script を自動的に作成する機能が紹介され、事務作業の効率化に貢献することが説明されました。
  • AIツールの連携: Geminiの出力テキストを簡単にコピーする方法(Copy text 機能)が紹介されました。
  • 今後の課題: 画像生成、ブレインストーミングの高度化、そしてDFの長期的なテーマとして、新たなビジネスモデルの構築が挙げられました。AIが「使えない」人が多い中で、DF会員のスキルを活かした社会貢献や中小企業支援の可能性も議論されました。
  • 次回・次々回会議の日程が確認され、出席の重要性(欠席者は「生ハム」になるというジョーク)が共有されました。

参加者はAIツールの肌感覚の違いと、プロンプトの使い方の理解が深まったことを確認し、有意義な会合となりました。

次回会議: 2025年8月6日(水) 10:00~12:00
次々回会議: 2025年9月3日(水) 13:00~15:00

以上(森川紀一)

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