ベトナム研究会
「ドクさんと集う会に出席して」
~グェン・ドゥック 結合双生児 命をつなぐ~

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去る11月25日(火) 午後、参議院議員会館にて枯葉剤の為に結合双生児として生まれ、その後日本赤十字社の協力で分離手術が成功したものの、兄のビェットさんが亡くなって一人生き残ったドゥックさんが来日された。この機会に、AEFA(アジア教育友好協会)主催の集う会が開催されたので、DFベトナム研究会から川崎保弘さんと参加してきました。

AEFA亀井理事長の司会によって会が始まり、最初に今回のドゥックさんの来日を支援して下さった共同主催者でもある遠藤利明衆議院議員(元体操の五輪選手)が挨拶をし、ドクさんの平和を希求する願いの籠った行動を強調されておられました。

続いて、AEFA亀井理事長から今回の来日目的は、テレビの「徹子の部屋」に出演するためとご披露され、会場からの万雷の拍手を得ていました。そして、坪井未来子(ベトナム在住AEFA理事)氏の通訳により、ドゥックさんの挨拶がありました。

それから、昨年日本で封切られたドキュメンタリー映画「ドクちゃん~フジとサクラにつなぐ愛」を鑑賞しました。ドウックさん曰く、これまでの映画や出版物は何らかのシナリオやバイアスが掛かっていた。このドキュメンタリー映画はまさにドゥックさんが思ったこと、考えたこと、言いたいことをそのまま赤裸々に映画にしたもので、真実が描かれている。ベトナム政府にとっては好ましくない sensitive な部分もあるようだ。しかし真実のみを世界の多くの皆さんに知ってもらうため、敢えて昨年放映に踏み切った。今のところ日本のみで海外では公開されていない。

ドゥックさんのお話の中でショッキングだったのは、枯葉剤によるベトナムでの被害者総数は480万人と推定され、各家庭内に留められ外にでられない障碍者も沢山おられるとのことでした。ドゥックさん自身、ベトナム戦争終結後6年経って生まれた訳で、枯葉剤に含まれるダイオキシンにより、水や土が汚染され、そこで収穫されたお米や野菜、そして魚等を食べることによって奇形児が沢山生まれている。その毒性は親子三代に亘るとも言われている。

ドゥックさんは結合双生児として1981年に誕生し、仲良く二人で生きていたが、兄のベトちゃんが急性脳症を発症したため1988年に分離手術を受けた。手術は日本からの絶大な支援もあり成功したが、ベトちゃんが26歳で亡くなってしまった。

それから一人で一本足で重い腎臓病と闘いながら生きてきて、運よく伴侶に恵まれて結婚し、今では17歳の双子の兄妹に恵まれている。生活は病院事務などをやって暮らしているが、生活補助も少なく自分で働いて家族を養っている。救いは家族が明るくいつも笑顔が絶えないことで、いつも救われている。ただ、ダイオキシンの影響はまだ解明されておらず、兄のようにいつ生命を絶たれるか分からない。

以上、まだまだ書き足りないことが山ほどあるが、ドゥックさん曰く「私は生あるかぎり、平和のアンバサダーとしてどこへでも出掛けて行き、体験をお話し、早く紛争が終わり、人々が安心して暮らせるような世界に早くなるように全力を尽くして行きたい。」

参考: https://dokuchan-movie.com/

以 上(平井隆一 ベトナム研究会)

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