11月15日土曜の午後、四谷のジャズ喫茶「いーぐる」で開催されたビル・エヴァンス黄金のピアノ・トリオ(脚注)の未発表音源を含むスタジオ録音作品集『ホーンテッド・ハート』のリスニング・パーティに、國安さん、萩野さんと私小西、それに私の友人である若色さんの4人で参加しました。
午後3時過ぎ、地下にある老舗ジャズ喫茶「いーぐる」に入ると、“Bill Evans at the Montreux Jazz Festival”が流れる中、50ほどの席はビル・エヴァンス好きの人たちで既にほぼ満席。

そして3時30分から始まったリスニング・パーティは、ユニバーサル・ミュージック社が11月21日に新発売するビル・エヴァンス・トリオの代表作『ポートレイト・イン・ジャズ』『エクスプロレイションズ』の最新リマスタリング音源に17曲の未発表音源を加えたこの黄金トリオの3枚組CDの宣伝イベントでした。これら未発表音源の一部を、既発表曲に交えながら先行的に聴かせてくれるというのが売りでした。
ただ、未発表音源といってもこの二枚の代表作CDの中に既に収録されている”Witchcraft”、”Spring is here”、”Come rain or Come shine”、“Someday my prince will come”といったような楽曲の別テイク音源を最新リマスタリング技術で収録したものでした。
従い、今まで全く耳にしたことのないような未発表曲を聴けたわけではありませんでしたが、ある人は瞼を閉じながら、ある人は本に目をやりながら、ささやき声も聞こえない中、それぞれのスタイルでビル・エヴァンス・トリオの音に浸っていました。
まさにビル・エヴァンス好きには本当に充実したひと時でした。
とは言え、ビル・エヴァンスに2時間以上もどっぷりだったので、午後6時のイベント
終了を待たずに、我々4人は5時半には席を立ち、「いーぐる」のある表通りから一本裏のしんみち通りに移動、予約がないと入れてくれないお店もあるなか、魚が売りの居酒屋「源や」の暖簾をくぐりました。
そして、まずは生ビールで「ビル・エヴァンスに乾杯!!」したものの、健康問題、高市政権・トランプ関税など、Jazzとは無縁の話に花が咲きました。私がビル・エヴァンスの話をしようとの注意喚起した結果、皆さん、思い出したように、ビル・エヴァンスの音楽について熱く語りだし、最後には、いつの間にか全員がビールから切り替わっていた日本酒の熱燗のお猪口で再度「ビル・エヴァンスに乾杯!!」をして楽しい一日を終えました。

以上(小西順)
(注)ビル・エヴァンス黄金のピアノ・トリオ:
ビル・エヴァンス(ピアノ)、スコット・ラファロ(ベース)、ポール・モチアン(ドラム)
