| 日 時 | 10月21日(火)10:00~13:00 |
| 場 所 | スタジオ751 + Zoom |
| 報告1 | 江戸野勝行会員(1250) 「ザルツブルグ音楽祭とスイス周遊の旅 後編」 |
| 報告2 | 山本明男会員(977) 「ウズベキスタン ーシルクロードの足跡を訪ねてー」 |
| 参 加 | 8名 + Zoom 2名 |
第1報告は江戸野さんで、2016年の8月、夫婦でオーストリアとスイスをレンタカーで1800kmを走破されたときの後半続編で、「ザルツブルグ音楽祭とスイス周遊の旅 後編」の題目で、名所旧跡の写真と楽しいエピソードを交えて1時間余りご報告していただきました。
第2報告は世話役の山本さんで、今年5月の連休に夫婦で中央アジアのウズベキスタンを旅した旅行記を「ウズベキスタン ーシルクロードの足跡を訪ねてー」という題目で、シルクロードの要に位置するウズベキスタンの歴史と文化、人々の生活など、写真を交えて分かりやすく紹介してもらいました。
例会後の懇親会は、DF事務所から近場の和食居酒屋で昼食会を行い、7名が参加しました。江戸野会員がスライド写真で紹介したいくつかの場所を、井上会員が以前水彩画で描いており、酒を飲みながらそれぞれ当時の想いを共有できました。昨今の円安・物価高とメンバーの高齢化に伴い、海外旅行発表者が少なくなりつつある状況を踏まえ、新入会員勧誘・増員への努力を行うとともに、次の海外旅行への夢を語り合いました。
次回例会は発表者を募集中ですが、来年1月頃には開催したいと考えております。どうぞお楽しみに!
海外旅行研究同好会に関心のある方は、是非、世話役(山本明男)までご一報ください。
< 問い合わせ先 a11389y@gmail.com 山本明男 >
以下は、江戸野さんと山本さんの旅行記です。どうぞお楽しみください。
世話役 山本 明男
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(第1報告)「ザルツブルグ音楽祭とスイス周遊の旅 後編」 江戸野 勝行
2016年8月3日から14日まで、ザルツブルグ音楽祭とスイス周遊のドライブ旅行をしました。前回はツェルマットまでご報告しましたので、今回は8月9日以降の後半の報告となります。
8月9日 1)トノン・レ・バン
以前ロアールのシャトーホテル シャトー・ド・マルセーで食べたルブロッション・ド・サヴォワというチーズが大変においしかったので、今回の旅行ではサヴォワ地方のフランス領トノン・レ・バン(Evianの隣)という保養地の Boujon Fromager というチーズ専門店を訪ね、ついにルブロッション・ド・サヴォワを購入した。

「ルブロッション」とは「二度絞る」という意味。サヴォワ地域を代表するチーズの一つで、サヴォワで最初にAOC認定を受けており14世紀から作り続けられているという長い歴史があります。
8月9日 2)イヴォワール
「フランスの美しい村」130の1つ。30分もあれば一回りできる小さな村だが、美しい街並みに惹かれてやってくる観光客が絶えない。フランスの「花の村」コンテストで毎年入賞するだけあって、村中が色鮮やかな花々で飾られている。

木のバルコニーをもつ石造りの家、フジやゼラニウムなどの花々が咲き乱れる小道などが印象的なこの村は、別名「レマン湖の真珠」と言われる対岸のニヨンからの船で来る観光客も多い。
8月9日 3) ローザンヌのボー・リバージュ・パレスホテル
今回の旅行の楽しみの1つとして150年以上の歴史を誇る5つ星の最高級ホテルに泊まることにしました。
昭和天皇はじめ、多くの有名人が宿泊したホテルで、貴族の館のようで、部屋からはレマン湖やアルプスの山並みが見え、大満足しました。オランダのデンハーグから来ている一家とたまたま話をした。ローザンヌに留学中のお嬢さんに会いに来ているとのころ。日本は中国や韓国とは違いpoliteでorganizeされていると絶賛していた。

8月10日 1)OBLIST (Vevey)
おみやげにラボー地区の希少なワインを購入するために、OBLISTというワインショップに立ち寄った。

オードリーヘップバーンがレマン湖の地でこよなく愛飲したスイス最高格付けのワイン Desaley Grand Cru L’Arbalete を3本購入。日本からのわざわざ来たということで、ワインセラーを見学させてくれた。ラボー地区にはデザレー、エペッス、サンサフォランなどワイン生産村と同じ名称の8つの銘柄があり、その中でもデザレーは人気がある。
8月10日 2)ラボー地区のワイン畑のハイキング
夢にまで見たラボー地区のワイン畑のハイキング。車をVeveyに駐車してケーブルカーでVeveyから出発点のHexbresへ、ChexbresからSt-Saphorinまでの40分のコースぶどう畑の間をゆっくりと下っていく高台の斜面からレマン湖とアルプスの山並みを見ながらのハイキングは今回の旅行のハイライト。
ラボー地区のワインはシャスラ種を使った白ワインが主力ですが、ほとんど国外には出ない貴重なものです。スイスワインは98%が国内消費で、知る人は少ない。

8月10日 3)グリュイエール
グリュイエールチーズ揺籃の地、「グリュ」はフランス語で「鶴」の意味でここのシンボル。グリュイエール家が13世紀ころから支配していた村。

まずは駅前のチーズ工場 La Maison du Gruyere を見学最後に試食用のチーズをくれた村は、石畳の200mくらいのメインストリート1本と中世の城からなる人口は約1500人だが、チーズで世界的に有名。
8月11日 1)ザンクトガレン
東スイスの中心で、10世紀頃から文化・宗教の中心地。旧市街には16世紀頃の木組みの家が残り、張り出し窓や壁画が多く見られる。張り出し窓の装飾が素晴らしい。これは家主の教養や財力を表している。
今回雑誌で修道院付属の図書館の写真を見てザンクトガレンに行くことを決めた経緯がある。ロココ様式でフレスコ画と彫刻の天井、寄木細工の床が素晴らしい。またファッション界では高級テキスタイルの産地として知らない人はないそうです。

8月11日 2)ノイシュバンシュタイン城 ワーグナーに心酔し、芸術を愛したルートヴィヒ二世の城
駐車場から橋を渡った後、間違えて山の方へ登ってしまい、大幅に時間ロスをした。正しい道はマリエン橋まで行かずに右に行く道。

予定の時間に大幅に遅れたが城に入れてもらえた。城のレストランでようやく遅い昼食にありつけました。城内は撮影禁止なので写真は何もとれませんでした。歩き疲れて帰りは馬車にて駐車場まで。
8月11日 3)ヴィース教会
1730年設立のヨーロッパで一番美しいロココ様式の教会。
「ヴィース」というのは草原の意味。教会のすぐそばの店で名物の揚げパンを買う。撮影不可でしたが、ロココ様式の内部は非常にインパクトがあった。

8月11日 4)インスブルック グンドルフ家の「チロルの夕べ」
Dinnerを食べながらグンドルフ家の「チロルの夕べ」のショー見学。

1967年から行われている名物。チロル地方に伝わる歌やヨーデルで構成されたプログラムは、躍動感にあふれており♪非常に楽しいショーでした。男の人の足の動きがユニークでとてもおもしろかった。
8月12日 1)ゼーフェルト
ゼーフェルトは2500m級の山に囲まれたカジノなどもある高級スキーリゾート。1964年と1976年のインスブルック冬季オリンピックで70mのジャンプ会場。1985年のノルディックスキー世界選手権会場でもある。
TVでゼーフェルダーヨッホから稜線をゼーフエルダーシュピッツエまでのハイキングを見て素晴らしいので来てしまいました。しかし残念ながら霧でよく見えませんでした。稜線なので片側は崖で怖さを感じました。とても初級コースとは思えませんでした。

8月12日 2)インスブルック市内観光
600年の歴史ある郷土料理の有名店ヴァイセス・ヴェッセルでLunchしてからインスブルックの市内観光。チロルの中心都市でアルプスに囲まれたさわやかな古都。ハプスブルグ家ゆかりの建物が多く残る。

マクシミリアン1世が広場で行われる行事を見るためのロイヤルボックスの黄金の小屋根、後期バロック様式の貴族の館のヘルブリングハウス、聖ヤコブ寺院などを見てから、マリアテレジア通りを散策して聖アンナ記念柱、凱旋門などを見学。スワロフスキー本社でおみやげを購入してから、宿泊先のザルツブルグへ向かった。
8月13日 1)ザルツブルグ市内観光
まず「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台ミラベル庭園を見学。
「ミラベル」とは「美しい眺め」という意味。映画にも出てくる「ペガサスの泉」の前で花嫁さんが写真撮影をしていた。マカルト橋を渡って、旧市街の目抜き通り「ゲトライデ通り」を散策&ショッピング。モーツァルトの生家を見学した。

8月13日 2)ザルツブルグ音楽祭
再びザルツブルグ音楽祭へ。リッカルド・ムーティ指揮のウィーンフィルのコンサートを聴くためにこのような日程になってしまった。ドレスコードの指定はないが、皆さんタキシードなど盛装している。レッドカーペットが敷かれ、華やかな雰囲気を楽しむことができた。

会場の祝祭大劇場は1960年カラヤン指揮の「バラの騎士」にて開場。コンサート終了後すぐにタクシーでホテルへ行き、荷物を受け取り、列車でミュンヘン空港まで行って帰国便に乗るという綱渡りでした。
以 上
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(第2報告)「ウズベキスタン -シルクロードの足跡を訪ねて-」 山本 明男
2025年のGW休暇に夫婦で中央アジアのウズベキスタン旅行に出かけた。ウズベキスタンは東西シルクロードの中継地で、ユネスコ世界遺産の青に彩られたサマルカンドや砂漠のオアシス・ブハラなど見所満載で、いつか訪問したいと思っていた。
ウズベキスタンの歴史は古く、古代よりオアシス都市として栄え、イスラーム教徒支配が続き、13世紀のモンゴル帝国侵攻の後、14世紀以降はティムール帝国が治めサマルカンドやブハラなどの都が栄えた。19世紀以降はロシア帝国に組み込まれ、タシュケントが政治の中心となり、20世紀にはソビエト連邦内となり、1991年ソ連崩壊後にウズベキスタン共和国として独立した。国土は日本の約1.2倍で人口は約3800万人、二重内陸国で海に出るまで2回国境を越えなければならない。多民族国家でイスラーム教が88%、公用語はウズベキ語でロシア語も通じる。

産業は天然ガス・金・ウランなどの鉱物資源に恵まれ、綿花・野菜を主体とした農業国。中央アジアの中核で観光が盛んで人の往来が多い。国民の平均所得は年間50万円程度で素朴な暮らしをしている。
今回のツアーは添乗員付きの少人数8名で、成田空港から週2便運航のウズベキスタン航空直行便に乗り、8時間半で首都タシケントに到着。日本との時差は4時間。到着早々トラブル発生で、預けた荷物は空港の別の建物に届いており、猛暑の中、汗だくで無事荷物をゲットし、最初の宿泊先ホテルに向かった。現地ガイドはコミル君、日本の大学に留学経験があり日本語はペラペラ、愛想が良く礼儀正しい好青年。細かいところにも気配りしてくれて有難い。街中には公園があり清掃が行き届き綺麗。道路にはなぜか白い乗用車があふれており、ガイドに聞くと90%近くの車は、政府資本で国内生産されるシボレー車で、輸入車は高価で関税が高く、市民には高嶺の花とのこと。
2日目はタシケントから高速鉄道アフラシャブ号に乗り4時間かけて古都ブハラに到着。一般車両とビジネスクラスの他に、軍幹部や政治家、宗教家などが乗るVIP車両があり、特別サービスがあるのはユニークである。古いたたずまいのレストランで伝統的なメニューの昼食を取った。



新鮮なトマトのサラダ、国民食の炊き込みご飯プロフ、焼きうどんに似たラグマンなど、日本人の食感に合い美味しい。食後のお茶と甘い茶菓子でホッと一息。


外に出ると気温38℃、成田を出てから実に20度の温度差で皆バテ気味。添乗員さんから頂いた冷タオルを首に巻いて、タイルが美しいイスラーム神学校、ナディール・デイヴァンベギ・メドレセを見学。世界遺産内外に林立する活気のあるバザールを散策し、冷房の効いた伝統刺繍スザニ工房で一休み。女性客は現地の涼しそうな洋服を購入していた。モスクの脇にそびえ立つ高さ46mのカラーン・ミナレットは、一日5回の礼拝時間をスピーカーで知らせる役目がある。



3日目はブハラの歴史地区を散策。9世紀に建造されたイスマイール・サーマーニー廟は蒙古来襲前に土で埋め立てて破壊を免れたウズベキスタン最古のご霊廟である。18世紀に建てられたモスクは、20本のクルミの柱上部彫刻が素晴らしかった。続いて歴代ブハラ・ハンの居城であるアルク城を見学。最初の建城は2500年以上前で、約4haの広大な敷地には様々な用途の建物があり、小さな町を形成している。多くのドームがある建物群を上から見ると、“たこ焼き器”のような形状で面白い。午後は4本のミナレットのあるチャル・ミナルを屋根に上がって見学。夕食は旧市街に近いホテルのレストランで新鮮な野菜とサーモングリルの料理を味わいながら、ツアー客との交流を深めた。



4日目はブハラ郊外にあるロバと手作業による昔ながらの陶器工房を見学。次に夏の宮殿、スィトライ・マヒ・ホサ宮殿を見学、日本や中国からの陶器類が展示されていた。 昼食後、再び高速鉄道で2時間かけてサマルカンドへ移動し、3連泊してシルクロードの十字路の街として栄えた「青の都サマルカンド」を体感する。
5日目のハイライトは「レギスタンス広場」、3つの巨大なイスラーム神学校に囲まれた大きな中庭があり、シルクロード観光を代表する景観である。14世紀からのティムール帝国の首都として栄え、中国の陶器とペルシャの顔料が融合して生まれた「サマルカンド・ブルー」のタイルで装飾された巨大な建物が立ち並ぶ。「メドレセ」は「イスラーム教の神学校」でモスクもある。中でも「黄金の礼拝堂」は内部が3㎏の金箔で装飾され、一瞬言葉を失うほどの迫力がある。



昼食後、近くの「ショブ・バザール」でフリータイム、日用品から食材まで何である現地のスーパーマーケット、地元の買い物客で賑わっていた。お土産に円形の紙皿にぎっしり詰まった乾燥フルーツを購入。値段は店員との交渉次第だが、我々は大量に買うわけではないので交渉力は今一。夕食後に再びレギスタンス広場を見学。イルミネーションで照らされた幻想的な景色はファンタジーランドにいるような雰囲気でまた格別でした。


6日目の午前中はウルグベルク天文台跡とミュージアムを見学。20世紀初めロシアの考古学者が、恒星観測に使われた巨大な六分儀の地下部分を発見し、調査の結果1420年にウルグベルクが造らせた天文台跡であることが判明した。当時の観測では1年を365日6時間10分8秒と推測しており、現在の精密測定値とわずかに1分長いだけで、中世における天文学知識の高さに驚かされる。

その後、階段を上がり下がりしてサマルカンド・ブルーの霊廟群を見学。午後はサマルカンド・ペーパーで有名な伝統的紙すき工房を見学。接する川の水力を使い、各制作工程を手作業で分業し、和紙に似た厚手の紙を作っていた。

最終日の7日目は、タシケントまでバスで310kmを移動。途中、道路わきに立つ鉄塔や電信柱の上にはコウノトリの巣が見られた。タシケントへ到着後、国に1軒だけある日本食レストランで昼食。若手の日本人店長が豊富なメニューの和食を提供しており、ローカルにも評判が良いとのこと。
その後、市内中心部に立つナヴォイ・オペラ劇場を見学。第二次世界大戦後、シベリアに抑留されていた日本兵捕虜が延べ700名余りタシケントに送られ、現地の労務者と共に2年余りかけてこの劇場が建設された。ロシア人女性の館長に劇場内部を詳しく案内していただき、過酷な環境下での建設の様子や全体を統率した日本人将校の写真などを見学。1966年にこの地方を大地震が襲ったが、この劇場だけは損害を免れ、日本人兵の技術力の高さは今でも語り継がれている。その後、ナヴォイ劇場建設に従事し、亡くなった日本兵79名が埋葬されている市内の共同墓地を墓参した。その足で空港に向かい、夜の便で帰国し、翌朝成田に着いた。



以 上