ベトナム研究会

1. 設立の経緯

かねてベトナムに関する研究会設立を目論んでいたところ、2021年春にDFとして新しい同好会や部会を増やそうとの運動が催された。その一環としてベトナムに興味を持ちそうな方々に声掛けをしたところ、趣旨に賛同されて参加の意向を表明してくださった5名で立上げました。

2. 設立の趣旨

最初から特定のテーマは決めずに、集まったメンバーの議論の中から方向性を決定する方式とし、その活動を通じて、ベトナムに関する知見を獲得することを目的としました。

沢山のテーマが俎上に上りました。例えば、① ベトナムの歴史・文化・習慣・国民性を知る、②周辺アジア諸国との関係を知る、③ 親日国とは、④ 在日ベトナム人および技能実習生問題、⑤ Agent Orange(枯葉剤)問題、など。

運営方針としては、宿題等は一切なく、ストレスを掛けず、メンバーが興味ある話題を採り上げ、自由に議論することとしました。

また、当面はベトナムの歴史に焦点を当てて知見を積むこととし、専門家の講師を招いて講演を聴いたり、ベトナム料理を食べに行ったり、自由度をもって活動することを旨としました。

3. メンバー

当初は、越純一郎氏、浜地昭男氏、内山正人氏、高田弘治氏、平井隆一の5名でスタートしましたが、途中で宮田顕氏が加わって6名で活動中です。

4. 活動経過

No.開催日会議・講師内容摘要
12021.04.30kick-offメンバー自己紹介
22021.05.02山田康博 氏
(元JETRO)
高校日本史教科書での近現代史比較
32021.05.28山田康博 氏
(元JETRO)
ベトナムを取り巻く情勢につき議論
42021.07.13H.Quang 氏
(元ギソンセメント)
ベトナム人から見た日本人
52021.09.28守部裕行 氏
(べトナム経済研究所長)
ベトナム概論
62021.12.06越純一郎 氏
(DF会員)
日本人が知るべき親日の歴史(注1)
72022.03.07加藤丈太郎 氏
(早大講師)
在日ベトナム人を把握する~技能実習、特定技能、留学、技人国
82022.05.16加藤丈太郎 氏
(武庫川女子大講師)
日越間の人の移動を考える留学生支援の会有志メンバーも参加
92022.08.12加藤丈太郎 氏
(武庫川女子大講師)
日本の「非正規移民」~不法性はいかにつくられ、維持されるか同上
102022.10.25宍戸仙介 氏
(NPO法人CSR
スクエア理事長)
AEFA(アジア教育友好協会)で鍛えられた宍戸理事長が、ベトナムの少数民族村に学校建設など貢献。また日本の小学校に出前教室に行くなどの実体験を語っていただく。
注1 : 越氏は、一連の「親日国」関連論文で、日本安全保障・危機管理学会賞を受賞

4. 活動経過

引き続き、研究会メンバーの関心・興味あるテーマを採り上げ、必要な都度相応しい講師をお呼びしたり、自主研究会で議論したりします。特に、現在は在日ベトナム人問題、人身取引問題、親日国、などメンバーの関心の高いテーマを抱えています。

また来年は日越外交関係樹立50周年の記念すべき年でもあり、コロナの趨勢を見ながら、例えばベトナム料理を堪能する、ベトナム大使館など関連施設を訪問する、場合によってはベトナム現地訪問する、などの可能性も探って行きたいと考えています。


(DFベトナム研究会世話役 平井 隆一)

大恩寺ティック・タム・チー尼
(在日ベトナム人の駆込寺)
ホーチミン市人民委員会
Ao dai
(アオザイ)
を着た女性