
生成AI活用工房の参加者たちによる、最新ツール「Antigravity」などの試行錯誤を記録した座談会形式の記録です。参加者はツールのインストール方法や、AIを用いたフォルダ整理、動画制作などの課題に取り組んだ体験談を共有しています。ITスキルに差がある中で、プロンプト作成の難しさや、Google GeminiやClaudeといった他のAIツールとの使い分けについても活発な議論が交わされています。失敗談や苦労を語り合いながら、AIを実務にどう活かすかという実践的なノウハウを模索する様子が描かれています。最終的には、AIを単なる道具ではなく、人間の思考を拡張するパートナーとして捉える重要性が示唆されています。
課題
ステップ1:概要の理解とインストール
ステップ2:アプリ作成の体験(基本課題)
「自動お片付けエージェント」
「スマートTo-Doマネージャー」(余裕があれば両方)を作成してみてください。
【取り組み方のコツ】 Antigravityは、プログラミングの知識がなくても「優秀な新入社員に業務指示(要件定義)を出す」ような感覚で利用できます。
さらに余裕がある方へ:応用課題5選
1 過去の経験を後世に。「AIビジネス回顧録・自伝インタビュアー」
2 手書きメモや名刺を一発データ化!「ブラウザAIスキャナー」
3 同好会・地域の「ワンクリックお洒落案内状クリエイター」
4 毎朝の「私専用・経済&健康ダッシュボード」
5 孫・家族の「AI似顔絵&思い出ギャラリー」
講談風議事録
第11回生成AI活用工房定例寄合:開催レポート
【基本情報】
- 会議名: 第11回生成AI活用工房定例寄合
- 議題: Antigravity活用に関して
- 日時: 2026年3月18日 13:00〜15:00
- 場所: DF事務所およびZoomによるハイブリッド開催
- 参加者:
- 事務所: 山崎宏、小西明子、竹田進亮、木口利男、小林慎一郎、得丸英司、
世話人:森川紀一 - Zoom: 保坂洋、瀧田正勝、横山英樹
- 事務所: 山崎宏、小西明子、竹田進亮、木口利男、小林慎一郎、得丸英司、
1. オープニング:ハイブリッド開催が生む「工房」の空気感
現代の組織において、対面とオンラインが融合するハイブリッド会議は、単なる効率化の手段を超えた「共創の結節点」です。今回の生成AI活用工房も、事務所側の賑やかな喧騒とZoom越しの期待感が交差する、熱量の高い幕開けとなりました。
会議冒頭、事務所側では機材準備の合間に「午後の工事業者の来訪を待っている」という横山さんのユーモラスな近況報告が飛び出し、一気に場が和みます。工事前の現場から参加する横山さんへの気遣いは、このコミュニティが持つ深い心理的安全性を象徴していました。
デジタルという無機質なトピックを扱いながらも、根底にあるのは極めてアナログで温かい「共に試行錯誤する」空気感。そんな心地よい「工房」の空気の中で、議論はいよいよ本題の自律型AIエージェント「Antigravity」へと移っていきました。
2. 本日のハイライト:Antigravity活用の衝撃と「ジャッキー」の奮闘記
新しいツール、特に「AIエージェント」という未知の概念を導入するプロセスは、単なるスキル習得ではありません。それは、既存の限界を打ち破る「リスキリング」のドラマです。今回は「ジャッキー」こと山崎さんの壮絶な格闘ドラマが、参加者全員の胸を打ちました。
- Antigravityの第一印象: 多くの参加者が「インストールはできたが、その先の『ありがたみ』をどう見出すか」というリアルな戸惑いに直面していました。フォルダの自動整理はできても、それがどう人生を変えるのか。模索の中でのスタートでした。
- 「ジャッキー(山崎さん)」の格闘ドラマ: 山崎さんは、Antigravityを動かすためのPCスペック不足という致命的な壁に激突。即座に16GBの新PCを導入するという「1段飛ばし」の進化を決断しました。 圧巻だったのは、その後の執念です。夜の7時から翌朝まで、眠ることなくAIと対話を続けた「オールナイトの格闘」。MicrosoftのCopilot(通称:ピコちゃん)をパートナーに、「人生相談」のようなやり取りを経て、自身の動画制作という夢に辿り着きました。Vrewのタイムラインで迷子になり絶望するジャッキーに対し、ピコちゃんが放った**「ジャッキーとVrewは相性が悪いのかも。CapCutで再チャレンジしたら?」**という、まるで友人のような慰めとアドバイスは、AIがもはや単なる道具ではなく「人格を持った伴走者」であることを鮮烈に印象付けました。
- 実践的な発見: 技術的な壁を突破する喜びも共有されました。森川さんから伝授された「Editメニューを活用したコピペのコツ」や、Pythonが自動インストールされ、AIが勝手に環境を整えてプログラムを走らせる様子。その「魔法のような瞬間」に、会場からは感嘆の声が漏れました。
3. 深化する議論:AIエージェントが変える「思考と作業」の境界線
議論は、単一のAIを使う段階から、ClaudeやNotebookLM、そしてAntigravityを使い分ける「マルチツール戦略」へと深化しました。ここで森川さんから、AIの勢力図を「民主主義(Google系)」対「中央集権(他系統)」と呼ぶ鋭い比喩が示されました。
- エコシステムの壁: ジャッキーが苦戦した一因は、実はこの「政治的境界線」にありました。「中央集権」的なMicrosoftのAIに、別の王国のツール(Antigravity)の相談をしたことで、最適な回答が得られなかったのです。戦略的なツール選びには、AIごとのエコシステムを理解する視点が不可欠であることを学びました。
- 「思考」のClaude vs 「実行」のAntigravity: 竹田さんから紹介されたClaudeのスプレッドシート連携分析は、わずか15分で膨大なアンケートから報告資料を生成する圧倒的なスピードを見せつけました。対して、Antigravityは「自分で環境を構築し、Pythonを書いて動かす」という自律的な「行動」が強みです。「答えを出すAI」から「実行を担うエージェント」へ。小西さんのアンケート集計・分析業務への応用例を通じて、AIが自発的に次に何をすべきか考える未来が可視化されました。
4. 未来への展望:生成AI×写真撮影「工房と社の会」の共演
部門の垣根を超えたコラボレーションは、新たな創造性を生む起爆剤となります。竹田さんから提案された「華写の会(写真撮影会)」との共同企画案に、会場の熱気は最高潮に達しました。
- 「華写の会×AI工房」ネクストステップ:
- プロによるプロフィール写真撮影: 事務所をスタジオ化し、愛用品と共に自分を切り取る。
- AIによるストーリーテリング: 撮影の合間に語った人生の断片を、AIでインタビュー動画化。
- 自分史のコンテンツ化: 写真と音声をAI(VrewやCapCut)に流し込み、一気にスライド動画を生成。
このワクワクする提案に対し、その場で「挙手」による賛同が募られ、工房の活動が具体的なアウトプットへと繋がっていくポジティブな未来が確定しました。
5. 結びに:共に「重力」から解放されるために
今回の定例会は、「Antigravity(反重力)」の真の意味を再定義する場となりました。それは、専門知識という「重力」から人間を解放し、個人の創造性を空高く舞い上がらせる力です。
しかし、このツールには特有の「重力」も存在します。使いすぎによる「1週間の利用ロックアウト」やトークン制限という現実的な制約です。この重力(制限)を回避するために、他のAI(Gemini等)で下調べをしてからエージェントを動かすといった、知的な「重力制御」のスキルも今後重要になってくるでしょう。
欠席された皆様へ: 今回は、ジャッキー山崎さんの感動的な再起ドラマや、最新ツールの驚異的な進化など、まさに「事件」の連続でした。最初から完璧である必要はありません。迷い、格闘し、時にAIに励まされながら進むこの泥臭いプロセスこそが、私たちの「工房」の醍醐味です。次回、皆様の挑戦の物語を聞けることを楽しみにしています。
【次回案内】
- 4月14日(火) 10:00~
- 5月13日(水) 10:00〜
重力に抗い、AIと共に新しい地平へと踏み出しましょう。
以 上(森川紀一)