| 日時 | 2025年10月3日 |
| 場所 | 葉山・森戸海岸 |
| 参加者 | 藤井健、酒井尚平、高井俊成、相原孝雄、 井上史男、七字祐介、宮本昌幸、山田昌和、 関口洋一、平田美穂、廣江正 |
暑さに解放された10月3日。午前11時に森戸神社本殿前に集合し、彩遊会の日帰りスケッチは始まった。スケッチの参加者は水彩、油、墨彩、アクリルなどジャンルの違う11名。陽射しは薄い雲に遮られ、潮騒と潮風に癒されながらスケッチに臨む。
スケッチポイントの1つ目は、森戸神社裏にある、岩礁と富士山、そのわきにある千貫松。本企画のアドバイザーでもあった葉山在住の酒井尚平氏から「ここから見る夕陽がとても美しい」と聞いて、夕陽に照らされた海と空、うっすら浮かぶ富士山を想像しながら、描いているメンバーもいた。千貫松は1184年に源頼朝は休息のため立ち寄った森戸でこの見事な松をみて、「如何にも見事な松だ」とほめたところ、出迎えた和田義則が「千貫の価値ありて千貫松と呼びて候」と答えたことから、命名されたとか。
2つ目は江ノ島が先端にみえる美しく弧を描いた森戸海岸。ミニヨットも数隻浮かぶ穏やかな海と柔らかな陽射し、ランチをとるカップルや犬の散歩をする人、競技のためにヨットのトレーニングに励む学生たちなど、一コマを切り取ると物語になりそうな浜辺。
3つ目は森戸神社。正式名称は「葉山郷総鎮守 森戸大明神」と言う。1180年、天下を治めた源頼朝が、信仰する三嶋明神の御分霊を、鎌倉に近いこの葉山の聖地に歓請したという由緒ある神社。お宮参りや七五三の家族連れがほほえましい。
3つのポイントの内、各人それぞれ見事に2枚のスケッチを達成。残るは相模湾の夕陽の魅力の確認だけ。だが、待てども気持は焦るばかりで結局実現できず。ここは彩遊会会員の切り替えの早さである。
16時にはスケッチを終えて、16時半には森戸神社から徒歩3分ほどの懇親会会場へ。「究極の鯵フライ」でマスコミにも取り上げられた「おせっかい食堂KAINA~海菜」。地元の漁港で水揚げされた相模湾の新鮮な刺身が並ぶ。カラっと揚がった葉山チキンもサクサクと、ビールやハイボールが進む。各自スケッチブックを片手に、今回のスケッチのポイントなどを順に紹介しつつ、ビールも回ってきて話しが弾む。1時間半の予定が、あっという間の3時間。締めは塩味のきいたやわらかな「つやみがき玄米」おにぎりと出汁のきいた地元野菜たっぷりのみそ汁。料理代は3500円だが、飲み物は各自分だけという試験的な支払い方法に一人ひとり会計をすませ、バスに乗って逗子駅へ。
ほろ酔い気分で帰途についた。

以 上(平田美穂、山田昌和)