扇山は山梨県の大月市と上野原市に跨る山であり、山梨100名山に数えられている。扇山の名称は、その全貌が扇の形に似ているところからきている。中央線沿線の山は、山域がJRの駅に迫っているところが多く、扇山もJR鳥沢駅から登山口まではバスに乗らないで歩いていけるメリットがある。但し、鳥沢駅から登山口までは少々長い。

実施日 | 2025年6月5日(木) |
参加者 | 古屋直樹、濱口治雄(幹事)、立石裕夫(記) |
行程 | 鳥沢駅 08:50→10:00 山谷口 10:10→11:23 犬目分岐 →11:57 扇山山頂(昼食) 12:35→12:43 大久保のコル 12:44→13:25 大久保山南の水場 →13:52 梨の木平 13:59→15:06 鳥沢駅 15:33→16:08 八王子駅(打ち上げ) |

山行報告
山行当日8時27分鳥沢駅に我々3名が集合した。古屋さん、濱口さん、立石である。今回の山行の幹事は、濱口さんであり、当初は6月3日を予定していた。ところが一週間前くらいからこの日が雨天との予報で、濱口さんの判断で2日遅らせて6月5日の開催となった。この変更で都合の悪い粋山会会員の方が数名出て結果としては3名の参加であった。この日は、初夏を思わせるような快晴で絶好の山歩きの日となった。

扇山の麓には大月カントリー倶楽部が広がっていて、鳥沢駅から扇山に登るには大月カントリー俱楽部の東側を通るか西側を通るかの2つの選択肢がある。今回は東側のルートを登って、西側のルートで下山する計画とした。鳥沢駅からバスに乗らないで登山口まで行けるのは便利でメリットであるが、このアプローチが少々長い。8時50分出発。山谷の登山口まで1時間10分の行程で、舗装道路を標高差約200m登る。登山口までの標識も十分とは言えず迷いやすい。途中スマホで地図を確認する場所が何か所かあった。途中、大月カントリー俱楽部の横を通る所では、ショートホールのティショットをしているプレーヤのそばを通った。私はこのゴルフ場でプレーをしたことはないのだが、地形的に見てこのグリーンは、扇山山頂からの順目でかなり目がきつそうだ。順目下りのパットを残したら痺れそう!10時00分山谷口到着。

山谷口からは、いよいよ山道に入る。植林地帯を通る登山道はよく整備されていて、階段もなくて歩きやすい。しかしかなりの急登の場所が何か所かあり、きつい。約1時間で尾根筋にまで登る。ここから山頂までは、新緑の如き広葉樹の林で緩斜面を登ることとなる。上からはエゾハルゼミの鳴き声が降ってきて、尾根筋を渡る涼風の中を歩く。快適である。このような中で歩いていると、「今年も本格的な登山シーズンがやってきたな。」との思いが強い。同時に「今年もちゃんと歩けるのかしら?」との不安も少しある。11時23分犬目分岐到着、11時57分扇山山頂着





山頂からは、道志山系の向こうに富士山が見える。山頂で昼食となる。好天のせいか、山頂では、虻とかアリとかがやけに多い。昼食のスープの入ったコップの縁に数匹のアリがたかっていたがその内の何匹かはスープの中に沈没していった。「これはたまらん!」と思っていくつかは掻き出したが、とても全てを搔き出すことは出来ない。私の胃の中に納まったアリも間違いなくいた。幸いなことに、スープの味には影響がなかった。「成仏しなされ。」12時35分山頂出発。
下山は、大久保のコルを経由して梨の木平に向う。梨の木平到着13時59分。梨の木平から鳥沢駅まで約1時間の舗装道路の行程を歩いて、15時6分鳥沢駅着。

恒例の打ち上げは、鳥沢駅界隈には適当な場所がないために、八王子駅にまで戻った。駅前の居酒屋「北海道 八王子店」で、乾杯!ここは、熱燗も美味しく料理も北海道中心の新鮮な料理でお勧めです。
今回の山行のサマリーは、次の通り。
- 歩行距離 10.7km
- 歩行時間 5時間29分
- 歩数 29,824歩
- 累積登り 861m

今回の山行は低山であることもあり、朝自宅を出る時はそんなには心配していなかった。しかし、山谷口から犬目分岐に向かう登りでは相当にきつかった。ほろ酔い気分の帰りの電車の中で「毎年毎年、年を経るごとに山歩きがきつくなるのは何故だろう?」と考えていたら、山歩きの神様の声が聞こえてきた。「加齢とともに体力が落ちるのは自然のことです。これに抗って山歩きをするのであれば、普段のトレーニングが足りません。真の対策を立てるのであれば、先ずは自責要因から考えなさい。」「はい、了解しました。」
以 上(立石裕夫 幹事)