第19回DFベトナム研究会

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日 時2025年6月10日 19:00~21:15
場 所Zoomオンライン
テーマ「ASEANの中のベトナム~ASEANと日本/ASEANとベトナム」
講 師中西宏太(なかにし ひろた)氏 帝京大学経済学部経済学科 准教授 
ゲスト加藤丈太郎氏 明治学院大学社会学部社会福祉学科 准教授 
参加者越純一郎、宮田顕、川崎保弘、岩野貢、平井隆一

去る6月10日(火)夜、第18回に続いて帝京大学経済学部の中西准教授にご登壇いただき、第19回DFベトナム研究会をオンラインで開催した。前回は「ベトナム事情~歴史と経済」と題してご講演頂き、これを基に議論が沸騰し2時間ではとっても議論が尽くせなかったので、引き続き今回も中西先生に基調講演をお願いしました。結果、前回以上に広くて深いAESEANの世界の最新情報を具に知ることができました。中西先生に感謝です。

  1. 日本とASEAN、ベトナム
  2. ASEANと日本の経済発展
  3. ASEANへの外国投資
  4. ASEANとベトナム
  5. ASEANの挑戦
中西先生ご講演スライド表紙

日本の経済が「失われた30年」で停滞している間にASEANは着実に成長を遂げており、10か国の経済規模は2025年に日本を越える。しかし、「中所得国の罠」と言われるように、ASEAN諸国の太宗を占める国々の一人当たり国民所得は、所謂「人口ボーナス」を享受できる期間は既にピークを過ぎており、日本や韓国の水準には永久に及ばない現実もある。

そして、現在の米中の対立、ミャンマーの政情不安、トランプ関税の問題など、各国が対応を迫られている現実に加えて、中西先生から普段余り着目されないASEANの厳しい現状説明と問題提起によって、参加メンバーからもそれぞれの経験や知見に基づいた質問、意見や見解が述べられ、非常に充実した2時間を過ごすことができました。

尚、今回から最近DF新会員の岩間貢氏が新たにDFベトナム研究会のメンバーとなり、総勢8名となりました。

次回は、先生方がお忙しい夏休みに入る前くらいに、暑気払いと称して懇親会を渋谷のベトナム料理店「ハノイのホイさん」で開催することにし、これから日程の詰めに入るところです。

  1. 今回ベトナム研究会にご参加いただきました明治学院大学の加藤准教授が本を執筆されていますので、ご紹介致します。
    「再考・特定技能制度ー労働力から人間へ』(移民・ディアスポラ研究13)加藤丈太郎編著(明石書店)
  2. 2回連続してご登壇頂いた帝京大学の中西准教授からは次の書籍を推薦されています。先生の知己の方々が執筆されたそうで、内容が秀逸なので特にお勧めします、とのことです。
    「ASEAN経済新時代~高まる中国の影響力」石川幸一、大泉啓一郎、亜細亜大学アジア研究所編著(文眞堂)

以 上(平井隆一)

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