4月18日(金)、蕎麦打ち同好会の4月蕎麦巡りに参加しました。今回は鎌倉・材木座の「月と松」でお食事後、周辺をDF鎌倉支部代表の菅原さんのガイドで散策するコースでした。



「月と松」は材木座の住宅街の一角に建つ築約100年の日本家屋です。お庭が見える広い日本間に通されてまずはビールで乾杯。その後はめずらしい「みぞれ冷升酒」を楽しむ方々も。旬の筍料理などが提供された後はお待ちかねのからすみ蕎麦です。からすみ蕎麦はお蕎麦の上に自家製のからすみパウダーとからすみのスライスがのっている汁なしの和え麺です。ほどよい塩味とからすみの香りがお蕎麦とマッチして、皆さん「これはおいしい」と召し上がっていらっしゃいました。食後のデザートまで美味しく頂き、菅原さんから本日のコースについての説明がありました。

まずは新田義貞建立の九品寺、さらに徒歩で北条常時建立の光明寺まで。光明寺は戦後の芸術・文化をリードした「鎌倉アカデミー」があった場所で、高倉健さんの墓所もあります。そして光明寺の奥に進むと磐城平藩主・日向延岡藩主の内藤家歴代の「内藤家墓地」があります。ここは門扉が施錠されていて一般の人は立ち入り禁止区域なのですが、長く鎌倉市に貢献していらした菅原さんは光明寺からの信頼も厚く、鍵を開けて私たちを中に入れてくださいました。58基の墓石(石塔39基)、119基の灯籠、そしてお地蔵さんたちが静かに佇む上を桜吹雪が舞い散り、その幻想的な光景にしばし時を忘れました。


すがすがしいお天気に恵まれて、楽しいお話を聞きながら珍しいお蕎麦を頂き、鎌倉の奥深さを知った一日でした。毎回美味しいお店を選んでくださる市古さんと素晴らしい散策をガイドくださった菅原さん、そして楽しいDFの会員の皆様に感謝申し上げます。
以 上(塚崎京子)