高尾山は、都心に近く多くの人に親しまれている山である。ケーブルカーでも登れる山であり年間の登山者数は250万人から300万人と言われていて、世界一の登山者数を誇る。今回の登山ルート(南山稜コース)は危険なところも少ない尾根伝いの登山道であるが、歩行距離は16kmあり決して侮れない。この登山ルートの良い所は、山行の途中で城山湖・津久井湖が眺められ景観良いこと、しっかりと歩行距離があるためにこれからの本格的な登山シーズンを控えての格好のトレーニングコースとなること等である。このこともありこのルートを選択した。
実施日 | 2025年2月27日(木) |
参加者 | 《50音順、敬称略》 築地美憲、古屋直樹、真弓博司、柳瀬計宣、幹事:立石裕夫 |
行 程 | 高尾山口駅 7:45 → 8:00 四辻8:10 → 9:30 草戸山 9:40 → 11:50 コンピラ山(昼食)12:20 → 13:00 大垂水峠 13:10 → 14:20 高尾山山頂 14:30 →(6号路)→ 15:30 高尾山口駅 → 京王高尾山温泉極楽湯(打ち上げ) |

山行報告
山行当日は、快晴で絶好の山歩きの日となった。計画では京王高尾山口駅に 8:00 集合としたが、7:40には全員が集まったので、予定を早めて 7:45 出発とした。この登山ルートは、ほぼ一本道で道に迷うことはないのだが、唯一気になる所は登山口の場所である。少々わかりづらく、一般の家の庭先のようなところを通るため、注意して登山口に到着し歩き始めた。約10分で四辻に到着。外気温が上がりそうなため、ここで着衣を整えて歩く。この登山道は冬枯れの広葉樹が中心で登山者も少なく、歩いていて気持ちが良い。急峻な登坂もないために、同行の皆様の会話が弾む。


9:30 草戸山到着。このあたりから歩行ペースが、想定よりもかなり早いことに気が付く。我々5名の平均年齢は79.6歳であり、高齢者の山行であることを考慮して計画ではコースタイムよりも少しゆとりを持って、時間配分を考えた。草戸山到着を 10:10 と考えていたが、40分も早い。計画立案者としては「時間配分を間違えたかな?」と考えたが、計算間違いがあったわけではなく、単に我々の歩行ペースが速かっただけと後から判明した。草戸山を過ぎてから、津久井湖を左に見ながら景観の良い道を歩く。



11:50 コンピラ山到着。ここで昼食とする。この後は、大垂水峠、高尾山山頂と通って、6号路経由で高尾山口駅に戻った。高尾山口駅到着15:30。


この早い歩行ペースは最後まで続いた。途中某氏が「休憩場所で登山用のストックを忘れた。」と言われて引き戻し、20分~30分のロスがあったにもかかわらず、高尾山口駅に到着したのは、計画よりも40分早い。このペースは、「山と高原地図」(昭文社)に記載しているコースタイムよりも更に早いと思われる。
今回の山行のサマリーは、次の通り。
- 歩行距離 16.1km
- 歩行時間 7時間49分
- 歩数 35,430
- 累積登り 909m
今回の山行を経験しての印象であるが、山歩きをして自然の中に身を置くと確かに元気がもらえる。超高齢化社会の到来と言われているが、適度の運動とトレーニングをしていれば、加齢による虚弱化(フレイル)は、相当に遅らせられるのではないかと考えている。平均年齢80歳の高齢者集団の山行が、記録面において一般人の山行と何ら変わらないのだから。このためには、決して高い山である必要はない。安全な低山でもその目的は十分に達成できると考える。これからも、山歩きを続けたいと考えている理由である。

もう一つ元気をもらえるのは、下山後の温泉と懇親会である。今回も「高尾山温泉極楽湯」で汗を流し、懇親会の場となった。下山後の湯上りのアサヒの生ビールは最高にうまい!いやでも、顔がほころんで笑顔を交わすことになる。「乾杯!」
以 上(立石裕夫)