第88回の例会は、2025年1月7日(火)対面+Zoomリモートのハイブリッドで開催し、対面で11名、オンラインで5名が参加しました。
今回の第一報告は江戸野会員からの「パンプローナの牛追い祭りとスペイン周遊・スイスハイキング」で、昨年7月にレンタカーと列車を乗り継ぎ、ツアーでは訪問しづらい観光スポットへも足を延ばし、12日間かけて2か国をご夫婦で旅された想い出を150枚近くのスライドで1時間近く詳しくご報告していただきました。
第二報告は、四方会員からの「大谷君のドジャース ✖ レッドソックス ー4年連続30号ホームラン(144メートル)」で、旅行会社主催の大谷君応援ツアーで現地に赴き、ロスのドジャース陣営観客席からの興奮と感激を、野球帽をかぶって30分余りご報告いただきました。その後皆さんから活発な質疑が行われました。
今回の例会では、三竿郁夫さん (1159) が新規会員として初参加し、さらに関西在住のDF会員4名がオンラインで初めて参加されました。これまで首都圏以外からのメンバーはいませんでしたので、ハイブリッド開催時に限り、関西圏からのDF会員が海外旅行研究会のオンライン・メンバーとして参加されることは、会員数減少に悩む研究会として Good News です。
例会後の懇親会は、前回に続き発表テーマ国の郷土料理を味合うという企画で、新橋から徒歩10分ほどにあるスペイン料理レストラン (Hola! Ginza7) で昼食会を行い、10名が参加しました。スペイン名物料理のパエリアなどに舌鼓を打ちながら、スペインやスイス、大谷選手の話題から、会員の世界各国の旅行想い出話などで大いに盛り上がり、あっという間に2時間が過ぎ、大変楽しい集いとなりました。
次回例会は発表者を募集中ですが、5月以降に開催したいと考えております。
どうぞお楽しみに!
海外旅行研究会に関心のある方は、是非、世話役(山本明男)までご一報ください。
<問い合わせ先 a11389y@gmail.com 山本明男>
以下は、江戸野会員と四方会員からの旅行記です。
世話役 山本明男
「パンプローナの牛追い祭りとスペイン周遊・スイスハイキング」
江戸野 勝行
2024年7月1日から12日までパンプローナの牛追い祭りを中心にスペインとスイスをドライブにて廻ってきました。
7月1日 バルセロナ
エミレーツ航空にて昼過ぎにバルセロナに到着し、ホテルへチェックイン。ホテルからサクラダファミリアまですぐ近くなので、歩いて見学しました。ガウディ生誕100年の2026年完成に向けてまだ建築中でしたが、とくに入口の門扉が日本人の外尾太郎氏の彫刻によるもので素晴らしかったです。(写真①)


その後タクシーでグエル公園を見学しに行きました。有名な中央階段のドラゴンなど、いかにもガウディらしい色彩で、曲線を主体にした建物や破砕タイルのベンチなどを訪れ、ガウディの世界を堪能しました。(写真②)
その日のディナーは1836年創業のパエリアで有名な「7 Portes」で本場のバエリアを賞味しました。その後カタルーニャ音楽堂でコンサートを鑑賞し、コンサートを楽しみながら素晴らしいモンタネールの代表作を見ることができました。(写真③)

7月2日 バルセロナ → マドリード → トレド
朝7:36発の列車に乗車、途中で登山電車に乗り換えてモンセラット見学に行きました。奇岩に囲まれた圧倒されるような雰囲気で、ガウディもここから作品のインスピレーションを得たといわれています。ここでは黒いマリア像を祈るために世界中から人が集まってきます。黒いマリア様の球体のガラスに触って願い事をすると、願い事が叶うというので実行してきました。(写真④)


その後また列車で戻り、カサミラのレストランでガウディの波打つ天井を見ながら昼食をとりました。食後AVEに乗り2.5時間でマドリードへ到着。そこからレンタカーを借りてトレドのパラドールへ向かい、チェックイン。夕暮れの絶景を見ながらの夕食は、まさに至福の時でした。(写真⑤)
ホテルの部屋やレストランからのトレド市街の眺めはエル・グレコの絵そのままでした。
7月3日 トレド → コンスエグラ → コルドバ
トレド市街から町はずれの駐車場に車を停めて、そこから徒歩で市内見学。スペインのカトリック総本山のトレド大聖堂は裏口から入ってしまい奥まで入れず、仕方なしにサント・トメ教会でエル・グレコの代表作「オルガス伯爵の埋葬」をじっくりと見学した。
その後「るるぶ」に載っていたタラベラ焼きの店で陶器のサラダボールを購入した。途中道に迷ってしまいトレドの町はずれまで来てしまったので、Café でタクシーを呼んでもらい、ようやく元の駐車場に到着。次にドン・キホーテの舞台であるラ・マンチャ地方のコンスエグラの風車を見学した。

入り口の風車は内部を見学でき、風の力で小麦粉を作っている様子がよく分かった。丘の上の11基の風車が並んでいるのは壮観でした。(写真⑥)
それからコルドバのパラドールにチェックインし、タクシーでメスキータへ。イスラム教とキリスト教の双方の教会を兼ねており、850本の円柱の森には圧倒された。
それから人気No1の撮影スポットの「花の小道」を見てから、パティオを探しに歩き回り、ようやく空いているパティオを見学させてもらった。(写真⑦)
夕食はホテルのレストランで名物の OX TAIL を堪能。

7月4日 コルドバ → セビリア → ひまわり街道 → タンジェ
まず Crea Traveler に載っていた最高ランクのイベリコ豚の生ハム店「FLORES」で試食させてもらった後。昼食に生ハムのサンドイッチと生ハムを購入した。(写真⑧)
次にアルカサルを見学に行ったが、事前に時間指定の切符を買っていなかったので入場できず、諦めてひまわり街道を目指した。しかしWEBで見たようなヒマワリは7月上旬では見れなかった。

次にタリファに車を停めて、フェリーで対岸にあるモロッコのタンジェを目指した。 ホテルにチェックインしてすぐに Trip Advisor で評価の高い「Kebdani」でモロッコ料理の夕食。タジン鍋、クスクスなどの定番料理は日本人にもよく合います。

次にモロッコ特産のアルガンオイルの店でおみやげに購入し、旧市街であるメディナのプチソッコやグランソッコなどを散策。カラフルな店が多く、アフリカに来たと実感したが、思ったほどゴミゴミしていなかった。(写真⑨)
7月5日 タンジェ → ミハス → マラガ → グラナダ
8:00発のフェリーに乗ってタリファに戻り、そこから車でミハスを目指した。ミハスは「白い村」で有名ですが、本当に石畳の両側に白壁の家々が並んでおり、人気の撮影スポットのサンセバスチャン通りは観光ガイドの通りでした。
ロバタクシーが有名ですが、ロバが貧弱に見えたので、馬車で街中をゆっくりと周遊しました。

次にチリンギートという海の家のようなレストランで、イワシの炭火焼を食べたいので、そのためだけにマラガに寄った。このイワシの炭火焼は今回の旅行の食事で一番美味だと感じた。(写真⑩)
おなかが膨れたのでグラナダを目指し、予約を取るのが難しいパラドール・グラナダへチェックイン。すぐにアルハンブラ宮殿のナスル朝宮殿を見学した。壁一面に繊細なアラベスク模様の彫刻が施されており、これがイスラム建築の一番の見どころだと思った。夕食はアルハンプラパレスという5つ星のホテルのレストランで、テラスからグラナダの街の絶景と夕日を見るために予約した。(写真⑪)


グラナダのパラドールは、アルハンブラ宮殿の敷地内の森の中にあり、市街のホテルに泊まるのとは違い、ゆったりとした気分に浸ることができました。(写真⑫)
7月6日 グラナダ → マドリード
マドリッドまでの448kmは今回の旅行の最長運転距離で、途中はオリーブ畑以外何もない単調なドライブでした。Las Rozas Village という郊外のアウトレットに寄り、おみやげを買ってからホテルにチェックインしようとしたら、事故の影響でマドリッド市街が全面的に通行止めとなっており、ホテルに近づけないため、近くの駐車場に停めてそこから歩いていくことにした。
楽しみにしていた Torres Bermejas のフラメンコショーは何故か公演休止でした。日曜日なので満席のバルやカフェを横目にプラド美術館のあたりまで市内を歩いて来ると、何かの抗議行動で仮葬した人々が大勢いて、お祭りのような騒ぎでした。(写真⑬)

プラド美術館でベラスケスの「ラスメニーナス」やゴヤの「裸のマハ」などのどうしても観たかった絵画を鑑賞し、ソフィア王妃芸術センターでピカソの「ゲルニカ」や、ダリ、ミロの代表作を鑑賞した。そこでようやくタクシーを捕まえることができ、夕食は Botin で有名な子豚の丸焼きを堪能した。1725年創業のギネス記録を持ち、噂にたがわず鶏肉のように柔らかく美味しかった。そこからタクシーで駐車場まで戻り、車に乗ってようやくホテルにチェックインできた。
7月7日 マドリッド → サント・ドミンゴ・デ・シュロス → サンセバスチャン →パンプローナ
サント・ド・ミンゴ・デ・シュロス修道院までは田舎道を通るので、道路わきの草花が非常に美しく、癒されました。修道院はグレゴリオ聖歌で有名で、11時からのミサに参加し、特に修道士のグレゴリオ聖歌は素晴らしかった。

次にビスケー湾の真珠といわれる高級避暑地のサンセバスチャンでバル巡りの夕食をとった。3つの有名バルで、ウニ・カニ・イワシなど海鮮中心のピンチョスを堪能した。(写真⑭)
モンテイルゲド展望台に寄ってコンチャ湾の素晴らしい眺め(写真⑮)を見てから、パンプローナのホテルへチェックイン。

7月8日 パンプローナ → ビルバオ → バルセロナ
パンプローナの牛追い祭りは、ヘミングウェイの「陽はまた昇る」の舞台になったことで有名になり、7月6日~13日の毎日開催されている。牛追い以外にもバレードや音楽、大道芸、花火など多彩な催しがあるが、今回は時間の関係で牛追いの本番をバルコニー席から見学した。 わずか800mの道での牛追いですが、曲がり角の一番危険なコーナーの席をとったので、非常に迫力がありました。(写真⑯⑰)


街中で偶然、有名な日本のラグビー選手の原山さんに出会いました。ビルバオ駅でレンタカーを返却し、LCCの Vueling 航空でバルセロナに向かいました。 空港内のホテルにチェックインしてからタクシーでエル・コルテ・イングレスというデパートでおみやげにビセンスの「トロン」というお菓子を大量に買い込んだ。それから Cal Pep という有名なバルで夕食をたべてから、Bubo というケーキ店で受賞したケーキ「シャピナ」を買ってホテルに帰ってから賞味した。

その後再びカタルーニャ音楽堂でバルセロナメギタートリオの素晴らしいギター演奏とフラメンコダンスを楽しんだ。(写真⑱) 終了後タクシーでホテルに帰った。
7月9日 バルセロナ → ジュネーブ → ヴェヴェイ → シーニゲプラッテ
7:10バルセロナ発の Vueling 航空でジュネーブへ行き、レンタカーを借りて、おみやげのワインを買うために Vevey の OBLIST というワインショップに立ち寄った。

オードリーヘップバーンが愛した Desaley Grand Cru L’Arbalete を3本購入(写真⑲)。
ランチはレマン湖を見下ろす5つ星ホテルLe Mirador Resort & Spaのレストランで。最高の眺めを見ながらのランチはまさに至福の時でした。(写真⑳)


次にインターラーケンでレンタカーを返却し、登山列車の最終便でシーニゲプラッテへ。 標高1967mのホテルでアイガー・メンヒ・クライネシャイデックの三山の眺めを見ながらのディナーはここに宿泊しなければ味わえません。(写真㉑)
7月10日 シーニゲプラッテ → ロイカーバード → グリンデルワルド
朝、シーニゲプラッテ高山植物園の手軽なコースをハイキングしたが、スイスのハイキングではじめてエーデルワイスを見ることができ、感激した。(写真㉒)


11時から14時まではアルプホルンの演奏があるので、それを聴いてからインターラーケンへ向かった。(写真㉓)
インターラーケンでまたレンタカーを借り、カートレインも使って温泉で有名なロイカーバードの近くまで行ったが、カーナビの調子がおかしくなり、仕方なく途中で引き返してグリンデルワルドのホテルにチェックイン。夕食は Barry’s というレストランでチーズホンデュを楽しんだ。
夏休みの水曜日は20時~24時までメイン通りが歩行者専用になり、Street Festival が開かれており、出店やコンサートを楽しんだ。(写真㉔)

7月11日 グリンデルワルド → ツーク → チューリッヒ → 帰国便
昔一度訪れたことがあるメンリッヒェンからクライネシャイデックまでのハイキングを楽しんだ。以前と違い天気が今一つで、三山はよく見えなかった。(写真㉕)

その後グリンデルワルドで最後のショッピングをしてから、ツークにあるヘップバーンがよく通った Treicheler という店で名物のサクランボパイを賞味した。 最後にチューリッヒのデパートで、おみやげにカランダッシュのボールペンをたくさん買ってから空港でレンタカーを返却し、エミレーツ航空で帰国の途についた。
MLB野球観戦記
(大谷君のドジャース ✖ レッドソックス)
4年連続30号ホームラン (144 m) そして夢のワールドシリーズ制覇
四方 満
大谷翔平選手がドジャースに入団が決まった日から、是非とも米国にて観戦したいと思っていた。2月14日バレンタインの日にロサンゼルス野球観戦の広告が出た。まず病院に行って海外旅行への体力が可能かお伺いしたところ、先生から「問題なし、頑張って行ってきてください」と心強い応援を頂き、息子夫婦と妻の4人で旅行計画をした。(写真①)

大谷選手は怪我で投打の二刀流は封印、バッター一本でどれだけ活躍するのか、シーズン当初の専属通訳事件と不安材料が多々あった。
本人曰く、『9月以降にワクワクした気持でシーズン最後まで取組みたい』との強い意志に勇気づけられた。前半は日本でのテレビ観戦、後半を日本選手との対戦に絞ったところ7月20日からのレッドソックスとの3連戦に決まった。(写真②)

前半の活躍は目を見張るものがあった、選球眼の進歩、6月のホームラン量産体制、積極的な盗塁そしてチームを鼓舞する態度が印象的であった。後半応援に行った日の試合は3連勝、7月21日の30号ホームランはもう少しで場外になる144メートルの特大の一発をネット裏で観戦した打球音は今でも耳から離れられない。(写真③)

シーズンが終わってみれば「MVP 50-50」、そして「夢のワールドシリーズ制覇」と楽しい一年の時間を私に与えてくれた。(写真④)

以上(山本 明男)