ジャズ同好会神戸ツアー

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 1.前書き(國安幹明1315)

ジャズ同好会は2022年1月に発足、本年4月アルトサックス奏者の森慶一郎さんも加わり現在15名の会員で活動しております。昨年2023年12月の例会と懇親会で、2024年はライブ鑑賞等の活動の機会を更に増やすと共に、日本のジャズ発祥の地と言われている神戸(1923年宝塚の楽団員が我が国初のジャズグループを神戸で結成しました)を中心とする関西のライブハウスやジャズ喫茶を回るツアーの検討などが話し合われました。

ジャズ同好会のメンバーにはDF関西支部の木下暢男さんがおられ、世話役の國安が木下さんと7月頃から連絡を取り合い、10月13日に神戸ジャズストリート、そして10月14日に昨年から神戸のジャズ100周年を期にスタートしたKobe Jazz Centennialに木下暢男さん、平井浩二さん、萩野弘二さん、國安幹明の4名で参加しました。

13日の昼に神戸三宮の老舗ジャズクラブ「ソネ」に現地集合、二日間にわたりライブ演奏を楽しみました。関東では横浜のジャズプロムナードが有名ですが、関西でも神戸を中心に熱心なジャズファンや演奏家がいることを再認識した実りの多いツアーとなりました。

以下木下暢男さんによるレポートをお届けします。ジャズにご興味のある方は是非ジャズ同好会にご参加ください。(連絡先: mkuniyasu31@gmail.com 世話役國安まで)

2.神戸ツアーレポート(木下暢男1392)

2024年10月13・14日の両日に、ジャズ同好会世話役の國安 幹明さんの提案で、同好会の平井 浩二さん、萩野 弘二さんも一緒に来神していただき、4人でわたしのふるさと、また、職場であった神戸のジャズイベント、神戸ジャズストリート(13日)とKOBE JAZZ CENTENNIAL(14日)を愉しみました。

おかげで、わたしも久しぶりに神戸を歩きまちづくりの現状をじかに見ることができました。後輩たちのまちづくりの成果や至らない点などたくさんの気づきをいただきました。皆様の来神ありがとうございました。

神戸ジャズストリート(13日)
神戸ジャズストリートは、毎年10月に、宮から山手に向かっての北野町の界隈の神戸らしいたたずまいの散策を愉しみながらライブスポットを巡るジャズイベントです。38年前に始まり、クラシック・ジャズというかオーソドックスなジャズのライブスポットめぐりです。神戸の街は、30年前の震災で様変わりしましたが実行委員会の皆さんのおかげで今でも変わらず楽しいイベントとして続いています。

わたしの持っている神戸ジャズストリートの情報は古いので、皆さんが来神されるまで新しい情報を集めてみました。昔のように、穴倉的なライブハウスが少なくなってきており、広いステージのホールが会場となっているので、ジャズライブスポットらしい会場としてはソネが一番のおすすめです。

各会場とも予約ができず、また、入れ替えがないので席を確保しにくいソネを皮切りに2ステージを聴いてから他の会場を巡っていただきました。
出演者は北村英治 (cl)、秋満義孝(p)、花岡詠二(cl)、大塚善章(p)などは全国的に有名なプレーヤー名をつらねていますが、プレーヤーにこだわらずライブらしい会場における地元メンバーのセッションを中心に巡っていただきました。

2024年10月13日の<神戸ジャズストリート>は、11 時の「北野坂パレード」から始まりました。
北野坂は阪急の三宮の北側広場から山手の北野町まで北進する約1キロ道で、愛称<Jazz Street>と呼ばれています。この<神戸ジャズストリート>のパレードは1995年の震災の年から始まりました。

ライブスポットめぐり1カ所目は北野坂に面したライブハウスの「ソネ」です。定番のトリオにトランペットまたはアルトサックスにボーカルを加えたクインテットをかぶりつきの席で2ステージを聴きました。(太枠囲みが今回巡った会場です)

ボーカルのジャネットさんと石井さんは、私たちの年齢に近いベテランですが、その声量は目をつむって聴けば(笑) 年齢を感じません、実にパワフルです。

次に、席取りのために早めに「六甲荘」というホテルに移動しオランダの世界的に有名なデキシーランドジャズバンド、「ダッチ・スウィング・カレッジ・バンド(Dutch Swing College Band)」のパフォーマンスを楽しみました。

「ダッチ・スウィング・カレッジ・バンド」は、1945 年にオランダで結成された老舗のジャズバンドであり、長年にわたって伝統的なジャズを世界中に広めてきました。ディキシーランドジャズスタイルでの演奏を追求し、オランダ国内外でその名を広めました。彼らのライブパフォーマンスは、技術の高さと観客を楽しませるユーモアセンスが際立っており、世界中のジャズ愛好者たちに愛されている」そうです。全くその紹介の通りのライブでした、さすがです。

その後、最後の会場であるライブハウス「チキンジョージ」へ皆さんをお送りし当日はお別れしました。その日の夜は、私のおすすめの魚と酒が楽しめる店に立ち寄られ歓談されたみたいです。
神戸は「神戸牛」で有名ですが、瀬戸内の魚も新鮮でうまく、また、世界各国の料理が楽しめるまちです。

KOBE JAZZ CENTENNIAL(14日)

「Kobe Jazz Centennial」は、1923 年に神戸で日本初のプロバンドによるジャズが演奏されてから、2023年で 100 周年を迎えたのを契機に昨年から始まった無料のジャズフェスティバルです。
“Centennial”(センテニアル)とは、英語で「100 周年記念」「100 周年記念の」「100 周年祭」の意味だそうです。
残念ながら、わたしは幹事の國安さんの提案を受けるまで昨年から始まったこのイベントについては知りませんでした。今年度のセンテニアルを今回来神された國安さん、平井さんと一緒に愉しむことができました。

2024年の「Kobe Jazz Centennial」は、神戸市の中心市街地の 6 会場で開催されました。
実行委員会主体で運営されていたとのことで、開催直前までプログラム等の詳細の開催内容がわからずおふたりにご迷惑をおかけしました。
出演アマチュアバンドの選考、プログラムの作成・調整、機材・人員の手配など企画・運営されている実行委員会の皆さんのエネルギーと熱意を感じました。

また、アマチュアを中心とする出演者の演奏のクオリティーやPA 等のサポート体制もしっかりしていたので、神戸だけでなく関西のジャズの普及に寄与してほしいという期待感を持ちました。
来年も、新たなコンセプトで挑戦してほしいです。
14 日は皆さんと半日イベントを楽しんだ後一緒に神戸か大阪のジャズ喫茶めぐりができればと思っていたのですが、昼間から開店されている店がなく昼過ぎにお別れしました。

10時30分の東遊園地ステージの開始に先立ち、市役所24階の展望フロアから今回の会場となる中心市街地を展望し、そのまちづくりを視ていただきその発展の歴史を聴いていただきました。
このフロアからは神戸全体が一望でき、神戸のまちづくりの経緯を説明できるボランティアもおられます。お勧めのスポットです。

以下、個人的なものにはなりますが、各会場会場を周遊した際の感想を記述します。

東遊園地(BIG BAND & GUEST STAGE)
神戸市役所南側の「東遊園地」とその南側に併設された「こども本の森 神戸」は、市庁舎の再整備に合わせて広々とした芝生広場と子供のための図書館です。大編成のビッグバンドとゲストバンドのステージが芝生広場でくつろぎ、ピクニック気分で楽しめます。
わたしは、最後に登場したビッグバンド「Kobe Centennial Jazz Orchestra」の演奏も楽しみました。
「Kobe Centennial Jazz Orchestra」は、ビッグバンドジャズは文化が育まれ受け継がれてきた神戸でジャズ 100 周年を機に昨年編成されました。このバンドの為に書き下ろされた楽曲・アレンジ曲もあり、ソロパートの演奏についても一流です。

こども本の森 神戸(U-25 & Standard Stage)
「こども本の森 神戸」は、建築家の安藤忠雄さんが創り寄付して下さった子供のための図書館です。ウッドデッキと東遊園地内であれば屋外でも本を読むことができます。
この会場前のステージでは、25 歳以下の若さ溢れるバンドとストレートアヘッドなジャズが楽しめました。

神戸ウォーターフロント(Groovy STAGE)
この会場のステージでは、海を背景にした最高のロケーションで Funk やFusion といったグルーヴの効いたジャズが楽しめます。

TOOTH TOOTH MART FOOD HALL&NIGHT FES(Diversity STAGE)
昔のメリケン波止場を再整備した広々としたメリケンパークのステージでは、フードコートでエスニックな食べ物・飲み物を愉しみながら、大人なジャズからポップなジャズまで多様なジャズを体現できます。

ニューラフレア(Acoustic STAGE)
この室内ステージでは、おしゃれなカフェ空間でヴォーカルからインストまでアコースティックな編成のジャズが楽しめます。

三井住友銀行 神戸営業部前広場(JAM SESSION STAGE)
この広場でのステージでは、関西でも有名な高砂高校と甲南大学アマチュアジャズバンドの演奏を楽しめます。
また、関西を中心に大活躍中の若手ドラマー坪田英徳さんによるライブ&ジャムセッションが開催されました。当日他のステージで出演した方やビジターの方が次々と加わりこの日限りのセッション、また、ストリートダンサーのパフォーマンスでジャズ本来の『即興演奏』を楽しみました。

以上(木下暢男)

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