1 実施日 2024年7月25日(木)、26日(金)
2 参加者 中村悠一、並河秀憲、成田嘉宏、真弓博司、
幹事:江村泰一(記)、正田良次
3 行程
<7月25日>
飯縄山登山口発10:33→飯縄山肩1841m地点13:50~14:10
→戸隠中社(民宿)16:30
<7月26日>
大橋登山口5:33→黒姫山頂上10:15~10:50
→黒姫スキーリゾート15:10
4 山行報告
今回の登山は北信五岳と呼ばれる五山のうち飯縄山と黒姫山である。北信五岳とは北信濃の名峰、妙高山、戸隠山、黒姫山、飯縄山、斑尾山の総称で、このうち妙高山は深田久弥の百名山、戸隠山、黒姫山、飯縄山、は深田クラブ選定の200名山に指定されている。
今回午前中に飯縄山登山口に入り、その日は飯縄山を登頂、戸隠に下山して民宿で1泊。翌日早朝に民宿を出発、宿の車で黒姫山大橋登山口まで送ってもらい、黒姫山登山、黒姫高原スノーパークに下山するという計画を立てた。
7月25日
各自自宅から新幹線等を乗り継ぎ、長野駅に9時20分集合、因みに最近敦賀まで延伸された北陸新幹線かがやき503号は大宮から長野までノンストップで54分で着いてしまう。
長野駅からは9時40分発戸隠高原行アルピコバスに乗車。ご多聞に漏れず、乗客の大半はインバウンド客で、ここは中国・台湾等アジア系が多いようだ。
飯縄山南側の登山口までは約50分。バス停の南側はゴルフ場、北側は別荘地とリゾート地帯である。
10時半過ぎ登山開始、東京は連日の猛暑だが、こちらも晴れて暑くなりそうだ。別荘地を貫く舗装道路を真直ぐ20分登っていくと、鳥居がありここからが登山道となる。最初はカラマツ林のゆっくりした登りだが、樹林帯で風がなく蒸し暑い。
ここも信仰の山で、登山道沿いには十三の石像が設置されていて、比較的間隔は近く目安になる。徐々に傾斜が急になってくると、やはり暑さがこたえて、軽い熱中症なのかペースがかなり落ちる人も出て、休憩も多くなる。
稜線に出て、戸隠方面の下山口との分岐に着いたのは14時。ここから頂上までは、標高差で100m無いくらいで、先行していた並河さんは既に登頂を果たし、この分岐に戻ってきていたが、彼の話ではこれから往復するとまだ1時間近くはかかるだろう、とのこと。この頃には雲が広がり雷も来そうな感じなので、残りの5人は本日の登頂は断念し、宿に向かって下山することにする。
下りは比較的順調だったが、最終行程で、林道に出たところで、先行した一人が反対方向に行ってしまい、心配した並河さんが迎えにいくという一幕もあった。
民宿は比較的新しく、部屋もゆったりして快適。お値段も格安で、近年コロナもあり高騰している北アルプスの山小屋よりもはるかに安い。ただ民宿だけに風呂は狭く、交替で入浴。風呂上りのビールを部屋で楽しんだ後、食事をし、やはり皆さん疲れが出たのか、比較的早めに就寝した。
7月26日
この宿では、宿泊者は登山口まで送ってもらえる。5時出発とお願いしたので、みな4時半には起床、支度をして予定通りの5時出発。朝食は昨日宿で作ってもらったおにぎりを行動中に適宜食べることにする。
登山口までは車で10分強、ところがここで某氏が宿のトイレに携帯電話を忘れたことに気づく。あわてて宿に連絡、再度宿のご主人に届けていただき、事なきを得た。
その間におにぎりを少し食べて、結局出発は5時33分。しばらくは深い森の中の平坦な道を20分歩いて、古池に到着。一部靄がかかっていて幻想的だが、黒姫山ははっきり見えていて、水面に逆さに映っている。ここで記念撮影。この池は発電用に利用されていて中部電力の管理になっている。そのせいか池畔沿いのルートは木道がよく整備されている。10分ほどで池畔を離れると、しばらくは沢沿いだが、やがて沢を離れ急登となる。池を離れて1時間くらいで大橋林道からの道と合流。
この先は更に急登となるが、先頭の中村さんは快調なペースで登っていき、「少しペースが速いのでは?」との声も。さらに40分登った「しなの木」のポイントからは更に急登となり、一気に標高差200mを登る。ここが本日のルートでは一番厳しいところだったが40分くらいでクリア、外輪山の一角に出ると傾斜はぐっと落ちる。やがてしらたま平と呼ばれて、展望の良い地点に出るが、ここでまたまたトラブルが発生、中村さんの靴のソールが剥がれてしまった。江村の持つテープ等で縛って応急処置を行う。
この先は微妙なアップダウンはあるが、展望の良いクマザサの快適な稜線となる。左側に火口原に下る分岐を通過して直進、最後の登りにかかる。頂上直下はちょっとした岩場になっているが、先行した並河さんの声援を受けて、10時15分無事登頂、すぐ後ろからはかわいい柴犬を連れたご夫婦も到着した。
展望を楽しみながらゆっくりと食事と写真撮影をし、下山にかかる。黒姫高原への下山ルートはいくつかあるが、最も距離が短いと思われる頂上から直接黒姫乗越に下り、小泉山道経由スキー場に下るルートを選択、ところがこのルートは一部整備状況が悪いところがあり、苦労した。特に頂上から黒姫乗越まで尾根を下っていく部分は、倒木が多いうえに微妙なアップダウンがあり時間とエネルギーを費やされた。
乗越からは猛烈な急降下、さらに越見尾根から山肌を巻いていく道も傾斜こそないものの涸れた沢を横切っていく部分が多く、かなり歩きにくい。途中やはり疲れがたまってきて、転倒したはずみでザックの外ポケットに入れていた魔法瓶が飛び出してなくなるということもあった。
姫見台のポイントからはようやく歩きやすくなるが、傾斜はきつい。やがてスキー場のゲレンデの一部に出て、リフトの小屋に到着、下にはスキー場の施設がすぐ近くに見えているが、この先もジグザグに下っていくのが結構長く感じられた。
15時10分スキー場着、本日の行動時間は10時間近くになろうとしていた。呼んでいたタクシーも早めに到着、まずは妙高高原池の平のアルペンブリックスパという日帰り温泉に向かう。
2日間の汗を落とし、自家醸造の地ビールで乾杯の後、列車の時間の関係で妙高高原駅まで再度タクシーに乗車、駅から、しなの鉄道で長野駅へ。長野駅では先に帰る人もいたが、一部有志は長野駅構内のソースカツどん屋さんで再度打上げ。最後に食べたソースカツどんは最高だった。
なお、今回上述の通り、中村さんの登山靴の底が剝がれる、ということがあったが、中村さんからは今後留意すべき事項として、使用状態・保存状態にもよるが、購入後5年経過すれば買替を検討すること、そのため購入日を記入しておくこと、予備の紐等剝離対策品を持参することをあげられている。
以 上(江村泰一)