粋山会 6月定例登山報告

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“入笠山のスズランを訪ねて”
  梅雨入り直前、晴れることを祈って

実施日2024年6月17日(月)
参加者敬称略(7名) 真弓、中村、成田、古屋、正田、築地、戸田

実施報告

9時20分中央線富士見駅に全員元気よく集合、すぐタクシー2台に分乗し沢入登山口に向かう。
今日は晴れ、明日は大雨という予報、ラッキーである。

入笠山はゴンドラで頂上直下まで行ける家族向けの山、登山口には数台の車が駐車していた。
9時45分登山開始、新緑のカラマツ林の中歩きやすい道がつづく。

小さな沢を過ぎると南斜面をまきながら緩い登り、暑くもなく気持ちの良い天候、雨男と言われている私は心弾み登山である。春セミの声や鶯のなき声を聴きながらのんびりと進む。ホトトギスの声も聞こえた。途中休みも取らず一気にニュウ笠湿原到着。

ゴンドラ方面からの道を小学生の団体が白い帽子をかぶり一列に並んで進む姿を見る。かわいらしい、3年生とのことであった。

入笠湿原では紫色の花しょうぶ、黄色いウマノアシガタ、そしてピンクのクリンソウが出迎え美しい湿原というより草原である。湿原の上方にある山彦山荘の前で休憩をとる。山荘の前で初めて見る不思議な花を見た名前は・・・・

花を満喫してから入笠山山頂を目指す。途中クリンソウの大群落を見た。ピンクだけかと思うと濃い色、薄い色と様々な色をしていた。

御花畑に出るとそこはスズランが咲き誇っていた。可憐な花である。日本スズランの群生地と言われているが本当に素晴らしい。今回の山行の目的を果たすことができた。

山頂直下二股に分かれていたがまきみちコースでなくいわばコースの方を選択。

今までのゆったりした道と比べ相当きつい登りである。ふうふう言いながら頂上に11:45分到着、上りのつらさがいっぺんに吹き飛んだ展望である。

360度見渡せる。雪を抱いたアルプス、槍ヶ岳から穂高に続く、手前には大天井、常念岳、そして更に左に目を向けると乗鞍、央アルプスの峰々、木曽駒、宝剣、空木岳登りたい山々が飛び込んでくる。反対側はのこぎりだけに続く甲斐駒、そして仙丈、そして遠くに富士山を望み更に八ヶ岳と続く素晴らしい展望であった。

蓼科から美ヶ原、その手前には諏訪湖が見える。

頂上には大勢の人、女性が7割くらい、男だけのパーティは我々だけみたいである。

昼食をここでとる、いつものようにジャクダニエル入りの紅茶とトマトをふるまう。大展望を後に大河原湿原に向かう、途中首切り清水というところにでる。言われ話は金を運んでいた人がここで山賊に追われ首を切られたからという事であった。今歩いている道は昔からある道なのだということが解かった。

湿原の手前からはすごいこなしの花の咲く森の中、道々桜の花びらのようなものを踏んで歩いてきたがこなしの花だった。こなしの木が鬱蒼とした森の横が湿原。

標高1810mに広がる高層湿原だが乾燥度が高く老年時代に入っているようである。

計画では青木の森に下るコースを考えていたが現在一部地図には載っているがコースとしての案内は載っていない。その入り口に狭い道が続いているようではあるがその先が不安でコースの変更をした。
林道を歩いて登山口まで行くことを決断。これ良かったかはわかりませんが

長い道のりでした。登山口からも更に林道を歩かなければならないので、途中タクシーを呼ぶことにした。

タクシーでゆうとろん水神で温泉に入り反省懇親会を実施。

大いに盛り上がる。

何回か計画していたが雨で中止になっていたのがようやく実現でき良かったという思いです。最後の林道は参ったがそれまでのコースはいいコースだったのではないかと安心した次第です。

美しい花々が咲き誇っていました。

以 上(戸田邦男)

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